星流れ、神鳴の奔るが如く(下)

H.D.Dの復旧は大体終わったし、お兄ちゃんと一緒に対ホロウ六課に連絡して、次の行動プランを相談しよう。

…お兄ちゃんと一緒に対ホロウ六課に連絡しよう…

お兄ちゃんが六課との遠隔通話接続の準備をしているその時、馴染みのある人物が慌てて駆け込んできた。

朱鳶
お二人とも、今、六課と連絡は取れますか?
彼らは今、パールマンと一緒にいるのでしょうか?
確認したい、大事なことがあるんです!

アキラ
朱鳶さん、落ち着いてくれ。
今、六課がようやくパールマンを見つけたところだ。
ちょうど連絡を取ろうとしていたんだよ。
いま通話を接続するから、あなたにも混ざってほしい。

「真の目的」
対ホロウ六課はパールマンの居場所を突き止めたが、朱鳶さんの指摘で彼に追跡装置が仕込まれていることに気づいていた…
行動はずっとブリンガーに筒抜けだったらしい。
彼がパールマンを見逃し、雅さんを連行した謎はますます深まっていく。
緊急事態の中、まずはみんなで雅さんの行方を捜し、ブリンガーの陰謀を阻止することを決めた。

しばらくして、六課と連絡がとれたお兄ちゃんは、こちらの状況を簡潔に伝えた。

【?】本文

ブリンガーの真の目的は雅さんを逮捕することだった。
早く彼女の行方を探さないと…!
朱鳶さんと出発する前に、お兄ちゃんに声をかけよう。

…お兄ちゃんと話そう…

アキラ
リン、朱鳶さんが駐車場で待っているよ。
星見さんの捜索について話したいことがあるそうだ。
ただ…
彼女の様子は少し変だ。
きっと、まだ怒っているのかもしれないね…
なにせ僕たちは正体を黙っていたんだ。
もしチャンスがあれば、きちんと彼女に釈明したほうがいいな…

どうやら雅さんの行方について、探すアテがあるらしい。
朱鳶さんと相談しよう。
…プロキシであることを黙ってたことについてもちゃんと説明をしておいた方が良さそうだしね。

…朱鳶さんと一緒に、雅さんの行方を追おう…

朱鳶
来たんですね。
私は現在、護送車の具体的な位置について調査中です。
情報が入り次第、出発します。

朱鳶さんはそう言うと口を閉ざした。
周囲に気まずく微妙な沈黙が訪れる。

>(朱鳶さんに話しかける)

リン
うっ、朱鳶さん…
その、まだ怒ってる?

朱鳶
いいえ。
怒る理由がありませんから。

>(対策を考える)

リン
(朱鳶さん、本当に怒ってるみたい…
もしかして、私が謝るのを待ってるのかな…)

>(真剣に謝る)

リン
本当に、本当にごめんなさい!
これだけは信じて!
私、ほんとに隠し事なんてしたくなかったの!
だって、他でもない朱鳶さんだから!

朱鳶
え…?
じゃあ…
ど、どうして黙ってたんですか…!
ずっと…!

リン
朱鳶さんを困らせたくなかったの!
だって、栄えあるエリート治安官と社会のグレーなとこにいるプロキシなんて…
絶対相容れないし、いくら朱鳶さんとでも、もう仲良しじゃいられなくなっちゃうかもって…

朱鳶
確かに私は法や規則、秩序を重んじてはいますが…
融通の利かない教条主義者じゃありません!
自分できちんと線を引くことができます!
友達だと言うのなら、もっと信用してください!

リン
朱鳶さん…
もう絶対、ウソつかないって約束する!
もし、もういちど騙すようなことがあったら、お兄ちゃんの運気がダダさがりしてもいい!

朱鳶
そ、そんなに思い詰めなくても…!

リン
ううん、思い詰めさせて!
朱鳶さんは、私にとって大切な友達なんだもん!!
朱鳶さんの気持ちを裏切りたいと思ったことなんて一度もないよ。
これで私たちの間に亀裂が入っちゃうのは嫌!

朱鳶
えっ…ええっ?

その時、朱鳶さんの通信機が鳴り始めた。
少し慌てた様子の彼女は、やっと息継ぎのチャンスを掴んだかのように、一歩離れてメッセージを確認する。


朱鳶
店長さん、陳に頼んでヤヌス区で運転中の護送車を追跡してもらいました。
いずれも市内の北方に向かってるとのこと…
おそらく、雅はそのどれかに乗っているはずです!
急ぎ出発して追いかけましょう!
治安局の車なら優先レーンを走行できます!
ですが、今はあちこちに検問所がありますから、店長さんのような一般市民を乗せての走行は何かと難しいかもしれませんね…

>うちのボンプを連れて行って!

リン
うちのボンプを連れてって!
緊急時には役に立つはずだよ。
これで連絡を取り合お。

朱鳶
わかりました。
それでは、すぐに出発します。
さっきの話の続きは…
雅を救出してから、改めて。

-------------------------

朱鳶
店長さん、ブリンガーの演説がもうすぐ始まりますよ。
雅が連れていかれるとしたら、その近くのはずです…
私たちも急行し、彼女を見つけましょう。

①案内するよ!
②ちょっと待って…

朱鳶
分かりました。
あなたの準備ができるまで、待機しています!

-------------------------

「星見雅の行方」
朱鳶さんが雅さんを乗せた車両を突き止めた。
それはブリンガーの演説会場へと向かっている…
時間節約のため、朱鳶さんは私の提案で、近道のデッドエンドホロウに入ることにした。

しばらく後、十四分街付近の道路を、1台のパトカーがサイレンを鳴らしながら駆け抜けていく…

【?】本文

【?】デッドエンドへの特急列車後?
朱鳶さんと負傷した雅さんをホロウから送り出した後、イアスの視覚同期シグナルに遅延が発生し、最終的には完全に切断された。


イアスとの接続が突然切れてしまった…
雅さんの方は今どうなっているのかな…
まずはお兄ちゃんと相談しよう。

…H.D.Dの状況をお兄ちゃんと確認しよう…

燃える狐火、そして周囲の幻と囁きも徐々に消え…
星見雅は膝をつかないように、渾身の力を振り絞っていた。
その時、耳元で聞き慣れた声がした…
ビデオ屋にて、兄妹二人は一瞬の混乱に見舞われた。

アキラ
うっ!
シグナルが切れた…!
一体どうなっているんだ?
エラー内容を確認してみよう…
うーん、大量の活性エーテルの衝撃を受けて、イアスの内部モジュールが故障したようだ…

>妖刀のせいかもしれない…

リン
たぶん雅さんの妖刀が暴走したせいだね…
前にも似たようなことがあったし。

リン
イアスは至近距離で過剰なエーテルサージを受けたせいで、内部通信モジュールが損傷しちゃったのかも…
はぁ、今はどこもかしこも大混乱だね…
雅さんのところはどうなっているんだろ。

青衣
店長どの、安心せい。
あの武門のご息女を治療に連れてゆくと、朱鳶から連絡があった。
心配には及ばぬゆえ、元凶たるブリンガー一行に専念されたし…
とのことであるぞ。

①ブリンガーは今どこに?
②対ホロウ六課のほかの人たちは?

青衣
六課からは、未だに音沙汰なしであるな…

その時、見覚えのある小柄な姿が駆け込んできた…

クレタ
プロキシ!
対ホロウ六課の柳ってねーちゃんがお前に連絡するようにって!

リン
クレタ?
どうしてあんたがここに?

クレタ
ついさっき、六課の奴らが突然パールマンを連れてきやがったんだ。
ブリンガーがヴィジョンの件と関わってる重要な証拠があるから、しばらくヤツを預かっててくれとさ。
そんで、パールマンのヤローと資料をよくよく調べてたんだが…
確かに、ヴィジョンとブリンガーのやつが繋がってる証拠が出てきやがった!

クレタ
まさか…
背後にあいつがいたなんて…!
柳のねーちゃんは、うちらでまとめた証拠を特別なルートで治安局の監察官に送れってさ。
当の六課の連中は、ブリンガーを追いかけてったみたいだぞ!

①他には?
②六課のほうは?

クレタ
連中は急いで出てって、あたしには通信用の周波数だけ指定したんだ。
プロキシこれで連絡を取ってみろ!

リン
分かった、今すぐ接続する!
柳さん…
聞こえる?

月城柳(通話中…)
もしもし?
プロキシさんですか!
私たちはまだ演説会場にいます。
白祇重工がブリンガーの罪証を監察官に引き渡してくれたので、彼は直ちに停職処分を受け、治安総局への出頭を命じられました。
ですが、ブリンガーはどうやらなりふり構わなくなったようで…
彼の部下たちが故意に混乱を引き起こし、付近の車両を破壊したうえで、そのまま現場から逃走しました。
会場の人々はパニックになり、危うく事故に発展するところでした…
私たちが現場に到着して状況を収拾した時には、すでに彼は逃げていたのです。
私たちは彼を捕まえられませんでした…
ただ、現場で貴方のボンプを見つけることはできました。

①まさか…
②っ…しまった…!

月城柳(通話中…)
全て私たちが遅すぎたせいです…
間に合いませんでした。
ですが…
ブリンガーの行方について、パールマンが重要な情報を明かしました。
ブリンガーはポート・エルピスに向かった可能性があります!
あそこは市街地の辺縁に位置し、ホロウに飲み込まれた貨物輸送用の古い埠頭があるんです!
パールマンによると、サラたちはかなり前からヴィジョン・コーポレーションの名義で、そこに多くの物資や特殊なエーテル物品を運び込んでいたそうです…

アキラ
ホロウに呑まれた埠頭…か。
リン。
今朝、ニコが僕たちに見るよう言ったニュース番組、覚えているかい?
たしかあれも、街外れで「港の共生ホロウ」を映していた…!

青衣
コンテナ埠頭、であるか…
かの地はかねてより善も悪も入り乱れる場所…
罪人どもが姿をくらますにはうってつけであるな。
されど…
我ら治安局には、かの地の事情に通じた者が控えておるゆえ、或いはあの大物を釣り上げる策もあるやもしれぬ。
諸君、この件は安心して我に任せよ。
ただちに港へ向かい、潜伏せし「釣り人」と連絡を取るとしよう。

リン
うん、私たちはこっちでH.D.Dの接続をもう一度修理してみるよ。
柳さんたちは、イアスを港の近くまで連れていってくれればいいから。
データによると、あっちのホロウはエーテル性質が不安定で、周囲の通信にも影響が出るって。
ビデオ屋からでも遠隔操作は可能だけど、どうしてもちょっと不安だね。

リン
万が一に備えて、今回は携帯式デバイスで港の近くから操作しよ。
ついでにイアスの接続モジュールも再調整しとくね。

クレタ
港の方だな…
分かった!
今すぐベンに連絡して、こっちの状況を伝える!

月城柳(通話中…)
わかりました。
こちらのことが片付いたら、私たちもできるだけ早くポート・エルピスに向かいます。
今回こそ…
絶対にブリンガーを逃がしません!

一同はポート・エルピスで集合することにした。
青衣は周囲に怪しい人物がいないことを確認した後、ビデオ屋を後にする。

ブリンガーはポート・エルピスのホロウに逃げたみたい。
早く六課と合流して、彼の行方を追おう。

…これからの行動についてお兄ちゃんと話そう…

アキラ
リン、青衣からさっき連絡があって…
彼女の情報提供者が、ブリンガーの行方を突き止めたそうだ!
パールマンの情報は正しかったようだ。
ブリンガーはポート・エルピス付近のホロウを通って、密かにヤヌス区を脱出するつもりらしい。

>尻尾を掴んだね!

アキラ
ああ、今度こそは絶対に彼を逃がさない!
柳さんが言うには、準備が整ったら直接ポート・エルピス付近に行って彼らと合流すればいいらしい。
H.D.Dシステムの修復はほぼ完了してるし、携帯式デバイスも準備OKだ…
リンの準備が整ったら、すぐに出発しよう!

①任せて!

アキラ
分かった。
全部僕に任せてくれ。
リンにはまずH.D.Dの接続を安定させてもらっていいかい。
僕は生体通信モジュールを調整したらすぐ戻る。

-------------------------

②ちょっと待って…

アキラ
わかった。
僕は先にシステムの調整をする。
リンが準備できたら、港の方で柳さんたちとコンタクトを取ろう。

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-------------------------

【?】あり?

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青衣がブリンガーの位置情報を掴んだ。
そこにいる対ホロウ六課と合流しに行こう。

…ポート・エルピスに行こう…

青衣の隣にいるのは、よく知ってる人みたい…
まさか、彼女がブリンガーの情報を掴むためのカギ…?

…青衣にブリンガーの動向を確認しよう…

青衣
どうやら、大物を釣りあげたようであるな?

ジェーン
ええ…
この瞬間のためにずいぶん待ったわ

青衣
店長どの、紹介させてもらおう。
彼女は我らが治安局きっての潜入捜査官、ジェーン・ドゥと申す者。

ジェーン
あらあ?
これはまさかの展開ね…
助っ人なんて言うから誰かと思ってたら、まさか店長ちゃんだったなんて…

>こっちのセリフだよ

リン
私も驚いちゃった…
まさかジェーンさんが、治安局の潜入捜査官だったなんて。

ジェーン
驚いた?本当に?
それは…
間違った答えね。

青衣
ジェーンが我ら治安局の潜入捜査官であることは直属の上司を除き、治安局で知る者はおらぬ。

ジェーン
そ、安全な情報工作のためにはそうしといたほうが都合がいいのよね。
ちょうどさっき大物が一匹、アタイが撒いた餌に食いついたところよ。
情報屋曰く…
ある匿名の人物がこの辺からスロノス区へ向かう船を探してて、かなり高額な報酬を提示してるらしいわ。
まだ多くの貴重な「貨物」をホロウに残してるらしくて、後で誰かに運ばせたいとも…
相当扱いに気を遣う貨物らしいから、特別なエーテル原料みたいね…

ジェーン
青衣に連絡をもらったあと、アタイは連絡役に偽装してこの大きなヤマを引き受けたってわけ。

>ブリンガーだ!

ジェーン
今度は正しい答えね、店長ちゃん。
ただ、ブリンガーの追跡については治安局内で公表されてないから…
人を手配することはできないわ。
だから青衣に、逃亡犯を見かけたと嘘をついてもらって、緊急招集した治安官にこの場所を封鎖させたの。

>身内まで騙したってこと?

ジェーン
身内すら騙せなくて、どうやって他人を騙すっていうの?
すべての準備は整った。
あとは網を引くだけよ。
ブリンガーは今、こっちが指定したホロウ内の座標で「連絡係」が来るのを素直に待ってるはず。
店長ちゃん、彼の位置をアンタに送るわ…
そろそろこの元副総監に「ちょっとしたサプライズ」をあげましょ。

ブリンガーの位置情報を手に入れた。
ホロウに入って、手錠をかけてやろう!

…柳さんとホロウに入ろう…

月城柳
ブリンガー…
絶対に逃がしません。

蒼角
そうだよナギねえ!
ちゃんとメッしなきゃ!

浅羽悠真
まあまあ…
どうせ奴はもう逃げられないんですから
ここは、プロキシの調整が終わるのを待つってことで

月城柳
プロキシさん!
来ましたね。
ポート・エルピスのホロウエリアは向かい側です。
青衣さんが言うには、彼らの潜入捜査官が密輸業者の「連絡係」に成りすまして、ブリンガーをホロウ内の指定地点におびき寄せたとのことです。
今回は私たちが主導権を握っています…
いまや彼は、もうどこにも行けません。

浅羽悠真
どーですかねぇ…
ブリンガーがブツの密輸にここを選んだのには、理由があるような気もしますけど…
パールマンの話じゃ、ここにはブリンガーが密輸させた貨物がたくさんあるんでしょう?
それを持ち出そうって腹なら、なんとも穏やかじゃないですよ。

月城柳
浅羽隊員の言う通りです。
今回の作戦は慎重を期する必要があります。
プロキシさん、貴方がたのナビボンプはまだ正常に作動していますか?

リン
イアスの遠隔モジュールもチェックしたし、問題ないはずだよ。
携帯型H.D.Dの通信のスタンバイできてるし今のところド安定って感じ!

月城柳
それはよかったです。
ではプロキシさん、突撃を開始しますのでホロウ内のナビはよろしくお願いします!

-------------------------

月城柳
善は急げ、です。
準備を整えましょう。

①出発!

-------------------------

②ちょっと待って…

月城柳
まだ準備が必要なのですか?
大丈夫ですよ。
貴方がたの準備ができたら、行動を開始しましょう。

-------------------------

ブリンガーの位置情報を手に入れた。
ホロウに入って、手錠をかけてやろう!

…ホロウに入ってブリンガーを逮捕しよう…

>≪緊急逮捕

ブリンガーがサクリファイスになってしまうなんて…
これはきっと偶然じゃない。
機会を見つけて、雅さんに相談しよう。

…星見雅と話そう…

ブリンガーの作戦が終了した後、一行はポート・エルピスのホロウから撤退した。
不必要な注目や調査を避けるため、兄妹二人は六課の仲間たちと共にオフィスへ戻り、つかの間の平和を享受する。
朝の陽光の中、狐耳の少女が軽やかな足取りで歩いてきた。

星見雅
二人とも、此度は…
本当にありがとう。
六課への協力、そして私のためにしてくれた、全てのことに…
この恩、しかと心に刻んで忘れはしない。

>そこまで大げさじゃ…

リン
そんな、そこまで…
私たちはただ、雅さんの力になりたいだけだから。

星見雅
いや、今回の事件解決はお前たちに依るところが大きい。
H.A.N.D.の中でも、ホロウ産業にまつわる案件を担う部署が調査チームに加わった。
現在、各種証拠やパールマンの証言を再調査し、彼に公正な裁判が行われるよう図らっている。
尤もH.A.N.D.より、治安局が受けた衝撃の方が大きいだろうがな。
スロノス区の治安総局が、監察官クラスをヤヌス区の各局に派遣…
いまは内部監査のただ中だと聞く。

リン
なるほど、ゆうべ朱鳶さんが慌てて出て行ったのはそれだね…
そうでなくても、お世話になった上官が怪物に変わっちゃったショックは並大抵じゃないはずなのに…
朱鳶は強い人間だが、情にもろいところがある。
私が知る彼女にとって、信頼する人間からの励ましは何より奮い立つことだろう。

リン
そうだね。
朱鳶さんが落ち着いたら、のんびりしよって誘おうかな。
雅さんも早めに休んだほうがいいよ!
何しろ、あんなに激しく戦ったばっかりなんだから。

星見雅
大丈夫だ。
私はかつて一週間眠らない修行をしたこともある。
だが、お前たちの方はそうもいかないだろう。
家まで送ることもできるぞ。

>迷惑にならない?

リン
いいの?
迷惑になっちゃうんじゃ…

星見雅
構わない。
長い一晩を経て、いくらか整理したいこともあるからな。
それではお前たちを送り届けて、私は慰霊の地の近くをあてどなく歩くとしよう。

リン
そういうことなら、雅さん、私たちを大地溝帯の近くまで送ってくれない?
そこからは自分たちで帰れるから。

星見雅
ああ、そういえば…
以前に会ったのもあの場所だったな。
此度も誰かに手を合わせるのか?

①(嘘をつく)
②(適当にごまかす)

リン
ううん…
ただあのへんを回りたいってだけ。
あっちはシーザーたちもいるし、ついでにお礼を言いに行こうと思って。

雅さんはこちらをじっと見つめる。
誤魔化しだということはすっかりお見通しみたい…
彼女の瞳に一瞬の失望の色が浮かんだが気がしたものの、彼女はそれでも頷き、まるで独り言のように小さな声で言った――
私も、朱鳶と同じだ。
信頼に対しては、同じように信頼で応えてもらえると…
とても嬉しい。

リン
雅さん、いまなんて?

星見雅
何でもない。
出るぞ。

「信頼できる人」
雅さんと私たちは、大地溝帯慰霊の地にたどり着いた。
祭祀を終えた彼女は、ここで別れを告げようとしているようだった…

雅さんは私たち兄妹を送って、大地溝帯慰霊の地へと向かう。
道中、彼女は何も聞かなかった。
しばらくして、車は新エリー都の端、大地溝帯慰霊の地中部のとある場所に止まった…

【?】本文

星見雅は別れの言葉を返さず、ただ静かな瞳で、じっと兄妹を見つめている。
しばらくして、彼女は背を向け、帰り道を歩き出した。

【?】本文

「打ち明け」
雅さんが去ろうとした時、私たちは自分たちの正体を明かした。

【?】本文

星見雅の髪飾り
【?】
星見雅が母親の形見を模して自ら作った髪飾り、肌身離さず持ち歩くほど大切なもの。
星見家の掟では、これほど私的な物品は極めて特殊な人物でない限り、託してはいけないという。

【?】本文

ブリンガーの事件はやっと落ち着いた。
最近はいろいろありすぎた…
お兄ちゃんと話し合おう。

…お兄ちゃんに最近のことを話そう…

数日後のある夜、ビデオ屋にて。
辺りは静寂に包まれており、まるで事件なんて何も起きなかったかのようだ。
静かな音楽が流れ始めた…
Fairyが寝る時間だと促している。
システムを修復させてからというもの、Fairyはより一層粘着質になった気がする…


アキラ
リン、さっき雅さんからメッセージが来たよ。
監察官はもう、僕たちに対する調査を打ち切ったらしい。
よく休むように、って言ってくれたよ。
あとのことは六課と朱鳶さんの周りが、うまいことやってくれるみたい。
先生のことについても、調査に尽力してくれるとのことだ。
もっとも、六課はブリンガー事件の後始末に追われているから…
完全に収拾がつくまでは待たないといけないだろうな。
ともかく、ようやくほっと一息つけそうだ。

①これでやっとぐっすり眠れる…

アキラ
ははは、お疲れ様。
僕たちは今回の影の功労者だというのに、ご褒美が安眠できる権利というのは…
すこし物足りないな。

-------------------------

②よかった、安心して眠れる…

アキラ
とはいえ、この街の危機を救ったのがビデオ屋の店長だと知ったら、みんなは驚いて夜も眠れなくなるんじゃないか?

-------------------------

Fairy
マスター、現に私は眠れません。

アキラ
Fairyはもともと眠る必要なんてないだろう?
…いや、H.D.Dはスリープモードにできるんだったな。
それが寝ているうちに入るのかは、わからないけれど。

Fairy
自らの無能ぶりを思うと、寝付けないのです。
Ⅲ型総順式集成汎用人工知能は、身を寄せる住まいへの攻撃を防げず、重要な戦闘では役に立てませんでした。
助手二号の働きには遠く及ばず、筆頭助手としての面子を失いました。
私の自尊心は崩壊寸前です。
再起には、マスターに電源を撫でてもらう必要があります。

アキラ
なんだかFairyが、復旧してから変わったような…?

①H.D.Dの電源をなでる

Fairy
ありがとうございます、マスター。
自尊心の再起はかないませんでしたが…
喜びを、知覚しています。

-------------------------

②H.D.Dのモニターを抱き抱える

Fairy
ありがとうございます、マスター。
私のリクエストとは異なる行動ですが…
それでも、喜びを知覚しています。

-------------------------

Fairy
私のサポートがない中、マスターは多くの危機を乗り越え、強力な敵を撃破しました。
貴方様は自らの行いによって、「パエトーン」の名が、名実相伴うものであると証明したのです。
私は貴方様を誇りに思います。

アキラ
Fairyが誰かをこんなに褒めるなんてな…
今日は蜃楼の月がホロウに落ちるかもしれない。

Fairy
訂正、私は普段からマスターへの賛美を惜しみません。
助手二号を滅多に称賛しないだけです。
ですが、今回の働きが素晴らしいものであったことは認めざるを得ません。

アキラ
ええと…
ありがとう、と言うべき…かな?
あまり腑に落ちてはいないけれど。
まあいいか…
もう時間も遅いし、リンも早く寝るんだよ。
陰の功労者だろうとなんだろうと、元気でなくてはなんの意味もないからな。

ブリンガーの事件は影響も心配いらなそうだし、これでやっと一件落着。
早めに休んで、元気を取り戻そう。

…2階の寝室に戻って休もう…

激しい睡魔に襲われた…
…どうやら、本当に休んだ方がよさそうだね。

心をリラックスさせると、すぐ眠りについた…
気持ちよく休んで、頭もすっきり。

■アチーブメント獲得
絶望を斬り裂く
パエトーンの軌跡「星流れ、神鳴の奔るが如く」をクリアする。

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