グルメ大作戦！・その一

リバーブ・アリーナに新しいレストランができたらしい、お客さんを待ってるコック長のサクサクボンプと話しに行って、ついでに美味しいものも食べに行こう。

…サクサクボンプと会話しよう…

フードフェスなんて大イベント、また残業続きで忙しくなりそうだな…

サクサクボンプ
ンナ！ンナ、ナン！
(お疲れ様です！
グルメ屋がオープンしましたら、ぜひご馳走させてください！)

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新しいグルメ屋を開こうとしてるのか？

サクサクボンプ
ンナンナナン！
(私は確信していました。
私たちがこうして出会い、この店の運命を決める重要な対話をすることを！)

少し困惑しつつ、目の前の店を改めて見つめ直した…

リン
あれ、道を間違えてないよね…
ここ、食べ物屋さんだけど…
まさか、食べ物がテーマの占い屋さんとか？

サクサクボンプ
ンナンナ。ンナンナ。
(ご冗談を。
商売の極意はジャンルが違っても共通でございます。
『占いで読み解く顧客心理』という本のおかげで、私は群衆の中から見込み客を瞬時に見分けられるようになったのです。)
ンナンナナン…
(大抵の人は私から20メートルも離れたところで顔をそらして景色でも見るふりをするのですが、あなたは違いました。
この熱い視線を前にしても、少しもひるんでいない…)

＞私が近眼の可能性はないの？

サクサクボンプ
ンナンナナンナ！
(いいえ、私に見えたのは勇気です。
美食への勇気、そしてこのお店が何を提供しているのかすら分からないのに、声をかけてくる勇気です！)

①急に燃えてきちゃった！
②なんで燃える場面みたいなことを…？

サクサクボンプ
ンナンナ――
(勇気ある客人よ、私の努力の結晶をご紹介させていただきます――)
ンナンナ！
(ようこそ「サクサクグルメ屋」へ！
私は当店の店長、コック長兼店員のサクサクボンプと申します！)

リン
長い名前だね…
あ、待って！
まさか、店員ってあんただけなの？

サクサクボンプ
ンナ…ンナ！
(お料理の美味しさは作り手の人数では決まりません…
言葉ではなく、この光輝く料理を実際にお召し上がりになってはいかがでしょうか！)

お店にはいろんな料理が並んでるね。
どれにしようかな

①チーズバーガー！
②チキンとポテトのセット！

③ビーフブリトー！

サクサクボンプ
ンナ、ナン。
(その料理を頼まれたお客様は本日一人目です。
お目が高いですね！)

サクサクボンプの期待に満ちた視線を浴びながら、料理を手に取ると…
あれ？
どの角度から観察しても、サクサクボンプが言う「輝き」は見当たらない。
でも、料理の美味しさそのものは一目瞭然だった。

リン
うん、しっかりした味だね！
炭酸ドリンクも飲めたら最高なんだけどなあ！

サクサクボンプ
ンナ！？
(ちょ、ちょっと待ってください！
何を飲むとおっしゃいましたか！？)

リン
え、炭酸ドリンクだけど…？
あんまり好きじゃないの？

サクサクボンプ
ンナ！ンナ！ンナンナ。
(いえ、気に入りました！
炭酸ドリンクこそ、私が探していた答えです！
お客様が先ほどのあなたと同じ表情を浮かべることが悩みだったんですよ。
――楽しんでいるように見えて、でも心からの喜びが足りないような。)

ンナンナ！ンナ、ナン！
(ずっとその原因を考えていたのですが、あなたの一言で分かりました！
私の勘ですが、もし当店のグルメ調査員をあなたにお願いできれば、きっとお店の運命が変わると確信しています！)
ンナ、ンナン？
(鋭敏な味覚をお持ちのあなたにお願いしたいのは、お客様へお料理をお届けいただき、メニューの組み合わせについてのご感想を集めることです。
頼めますか？)
ンナンナ。ンナナン。
(もちろんですが、お客様のお名前の記録もお願いしたいと思います。
ご心配なく、匿名でも構いませんので。
情報の収集やメニューの改善に役立てさせていただきます。)

①急すぎない？
②ちょっと考えさせて…

サクサクボンプ
ンナ？ンナ、ンナ！
(このお願い、少々唐突かもしれませんが、誠意の証として…

当店でのお食事が生涯半額という特典を進呈させていただきます！)

①それなら断る理由はないね

②お金の問題じゃないの…

サクサクボンプ
ンナ？ンナ。ンナ。
(それは、雇用をご承諾いただけたということでしょうか？
素晴らしい！
私の直感は間違っていませんでした。
では、あなたは当店の002号従業員になっていただきます。)
ンナンナンナナ！
(早速ですが、今すぐ出発していただき、デリバリーの注文に関するお客様からのフィードバックを集めていただきたいと思います！)
ンナンナ、ンナ。
(この注文は全て「澄輝坪」という場所からのものなんですが、奇妙な共通点がありまして――
いえ、怖い話ではありません。
皆さん揃って…
「配達の際は目立たないように、周りの人に気付かれないように」と。)
ンナナ？ンナ！ンナ！
(変わってますよね？
こういった特別なご要望を持つお客様は、どんなメニューをお求めなのでしょうか。
フィードバックが気になります。
では、当店の運命はあなた様にお任せいたしましたよ！)

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ヴェイパーウェイブジャム

ここの雰囲気、すごく好きだな

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甘さマックスが正義

おおっ、こんなに豪華だなんて！

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ドット温泉卵
今度はママも連れてきて一緒に食べよう！

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パクチーセイントナイト
ここのお料理、全部美味しそう！

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おしゃべり火鍋
ここに立ってると、何もしなくてもいい気分～

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福福先輩がご飯を待ってるみたい、早く届けに行こう！

…福福先輩にご飯を届けよう…

橘福福

重たそうな紙袋の中に、丸いものがたくさん…
あたし、確かにそれを待ってたんですけどどうしてお弟子ちゃんが持ってるんですか！？

リン
姉弟子さん、今なんて？
ごめんね、周りがうるさくて、よく聞こえなくて…

橘福福
それは…
お弟子ちゃんが出前のバイトをしてるなんて誰も教えてくれなかったので…

①それはねぇ、長くなっちゃうんだけど…
②趣味でやってるの

リン
福福先輩、ちょっと聞きたいんだけど、注文者の欄に師匠の名前が書いてあって…
師匠がこれを食べるの…？

橘福福
あっ！
ビーフバーガーのことですか…？
こ、これは、実はあたしがお師匠さまのために注文したんです。
お師匠さまったら、修行でお疲れみたいで～
美味しいものでも食べて元気になってもらいたくて！

リン
それでハンバーガーを五個も頼んだの…？
福福先輩が食べたくなっただけじゃなくて…？

橘福福
そ、そんなわけないじゃないですかっ！
ハンバーガーを五つなんて、食べられるわけ…
えと…
食べられなくはないと思いますけど…

福福先輩は恥ずかしそうに顔を手で覆い、指の隙間からひっそりこちらを見ている…
その時、どこからか「ぐぎゅうう」という音が聞こえた。

リン
何か音がしなかった？

橘福福
ふ、福福のお腹の虫じゃないですからねっ！

①そんなこと言ってないよ

②語るに落ちる、だね

橘福福
えーとえーと、もしかしたらあたしの「武器」から出た音ってことも…

リン
まあどこから聞こえたかはともかく…
福福先輩、先に一口食べてみてよ！
師匠の代わりに味見ってことで！

橘福福

ええ～…？
えへへ、そう言われてはしょうがないですねっ。

言っておきますけど、一口だけ…

いえ、一個だけですよ！

福福先輩は慎重に紙袋からハンバーガーを取り出した。
そして瞬く間に、ハンバーガーは彼女の目の前から消えあとに残ったのは、金魚のように頬を膨らませて、もぐもぐする彼女だけだった。

橘福福
ジューシーでとってもおいしいれす…
これをカラッと揚げたチキンかフライドポテトと一緒に食べた日には…

①牛肉だけじゃ飽き足らず、鶏も？
②福福先輩ってば、お肉大好きだよね

橘福福
えへへ…
石を焼き肉に変えられる術法があればいいのにって、いつも思ってますよっ。

リン
福福先輩、変な術法のことは置いといて…
この注文にサインをもらってもいい？
本名じゃなくてもいいよ！

橘福福
いえいえ、修行者は身分を偽ったりなんてしませんからっ！
ただせっかくサインってことなら…
お弟子ちゃんも一緒に考えてくれたら…

①威風堂々の…

②百人力の…
③横向きで寝る…

橘福福
良さそうですよっ！

①大きな猛虎

②大姉弟子

③大侠客

橘福福
かっこいいお名前ですねっ！
あたしにぴったりです！
お弟子ちゃん、他になにかお伝え事項はないですか？
例えば、ケチャップのおいしい付け方とか！
術法の修行は一刻を争いますっ！
なければあたし、ハンバーガーを持ってお師匠さまのところへ行っちゃいますよ！
冷めちゃったら、お肉…
じゃなくて、お師匠さまに失礼ですからね！

清風がご飯を待ってるみたい、早く届けに行こう！

…清風にご飯を届けよう…

清風

こっちです、ついてきてください。

私を変な人だと思わないでくださいね。

私こそが、あなたが運んできた食事の主なのです。
先ほどは人目が多くて挨拶もままならなかったので、わざわざここにお呼びしたというわけです。

＞それ余計に怪しくない…？

清風
実は特殊な術法の修行を行っているのですが、どういうわけか、なかなか習得できずにいるんです。
ある日、目を閉じて少し休もうとした時、あるものがふと、私の脳裏に浮かび上がってきました…
あれは天地が私にもたらした閃きに違いありません！
そこで私は、その姿形を思い出しつつ、すぐさま注文をしたんです――

＞それがビーフブリトー？

清風
ふふ、あなたはやはり他の人とは違いますね。
同門の凡人たちは私のことをただの食いしん坊だと思っていますが、まったく、食の奥深さを知らないと言えましょう！

＞どう見ても食いしん坊なんじゃ…？

清風
あなたが信じられないのも分かります。
では、今すぐに一口食べて、その変化をご覧に入れましょう！

言葉が終わらないうちに、あのパリパリのビーフブリトーはいつの間にか清風の手の中にあった。
彼は一口かじり、落ち着いた様子で味わっている…

清風
なんと素晴らしい！
あなたは――

私の変化に気づきましたか？

①口がソースで黒くなって…
②目に見えて嬉しそうに…

清風
大事を単純に、小事を無に…
ははっ、あなたの答えはまさに大智は愚の如し！
残念なことに、このビーフブリトー自体は美味しいのですが…
頭をシャキッとさせられるアイスコーヒーを一緒に飲めたら、術法の修行もより一層捗ることでしょう！

＞やっぱ食いしん坊じゃん

清風
術法の修行は千変万化…
「食いしん坊」という一言で片付けられるものではありませんよ。
まあいいでしょう。
世の人は皆私のことを理解してくれません。
思うに、あなたは私の名前を欲しがっていますね？
「五つ星斎主」はどうでしょう？
あなたのデリバリーサービスへの評価としてふさわしいかと。

①「五つ星」って…自画自賛じゃん
②どう見ても自分を褒めてる気が…

清風
とんでもありません。
お食事の配達、感謝します。
他にご用がなければ、これにて失礼します。
そうそう、私が料理を注文したことは絶対に他言無用ですよ。
特にあの因縁の相手、源道人には内緒にしてください。
もしあの愚か者に知られたら、また食いしん坊だと笑われてしまいますから！

源道人がご飯を待ってるみたい、早く届けに行こう！

…源道人にご飯を届けよう…

源道人
やっと来たわね！
こっちは術法が壊れる寸前まで待ってたのよ！

＞まだ2件ぐらい用事があるからさ…

源道人
構わん、まずはそちらの品物を見せてもらおう。

源道人は紙袋からチキンとポテトのセットを取り出した。
次の瞬間、嵐が来たかのように、全ての食べ物が跡形もなく消え去った…

源道人
俗世のフライドチキンとフライドポテトの組み合わせ、なかなかによかったぞ！
もし苺クリームワッフルも一緒だったら、甘みが加わって、きっと…
ぐぇふ――

もっと完璧だったであろう！

リン
(食べるのが早すぎたのかな…？
でもその組み合わせのアイデア、メモっとこ。)

リン
あのさ…
今のメニューの組み合わせ提案、サインを残してもらえないかな？
匿名でもいいよ！

源道人
よかろう！
では、ぐぇふ――
源道人にしよう。

リン
「ぐぇふ――源道人」…
この「ぐぇふ」もあんたの名前なの？

源道人
ぐぇふ――

源道人だ源道人！
ぐぇふが名前なわけがあるか！
ん、前のお客さんが書いたセットは何だ？
アイスコーヒー…
ふん、知り合いを思い出すわ。
そいつはいつも術法の修行を口実に、こっそり美食を楽しんでいた。
特にビーフブリトーとコーヒーが大好物だった…

＞それって…「五つ星斎主」清風のこと？

源道人を黙って見つめていると、なぜか清風が「自分の注文のことは口外しないように」と念を押してきた時の真剣な表情が頭をよぎった…

源道人
あれ、どうして黙ったんだ？
まあいいか、ぐぇふ――

もう邪魔はしないでおく。
うまかった！
また縁があったら会おう！

長いゲップと共に――――、源道人はその場で白い煙となって、消えてしまった…

リン
(修行者たちってみんな個性的なんだね。
今日のマーケティング調査報告、早くサクサクボンプに渡さなきゃ！)

1日目のデリバリーを終えて、リバーブ・アリーナに戻ってきた。
ここのフードフェスの雰囲気は、相変わらず人を惹きつけるものがある。

今回のデリバリー調査を終えた、リバーブ・アリーナに戻ってサクサクボンプに報告しよう。

…サクサクボンプに調査結果を報告しよう…

サクサクボンプ

ンナン？ンナ！
(今日のお客様のご提案も、メモと同じように特別なものかと思いましたが、うーん…
案外普通でしたね？)
ンナ！？ン…
(チーズバーガーにフライドチキンとフライドポテトのセット！？
そ、それは…)

＞あー、あの子はお肉が大好きなんだよ

サクサクボンプ
――ンナ！ンナ？ナン！
(――なんて目から鱗が落ちる発想なんでしょう！
肉汁をたっぷり使って強烈な味覚の衝撃を作るんですね？
素晴らしい、本当に素晴らしい！)
ンナンナ！
(新メニューの開発はすぐに始めさせていただきます。
引き続き、マーケティング調査の方もよろしくお願いいたします！)

サクサクボンプ

本日のデリバリーお疲れさまでした！
離れる前に報酬の受け取りをお忘れなく！

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サクサクボンプ
ンナ？ンナ！
(お帰りなさいませ、当店の運命を背負いし方！)
ンナン〜
(今日のマーケティング調査結果を一緒に見てみましょう～)

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＞≪グルメ大作戦！・その二≫