花言葉に秘めた想い/朝露・花の名を知る

昨日リナさんが言ってた花は、ライカンさんまでも訪ねてくるほど重要なものだったなんて…
どんな話をするか聞いてみよう。

…ライカンさんの話を聞いてみよう…

ライカン
そのような花は…
危険を冒すに値しません…

「旧知より忠告」
ヴィクトリア家政は依頼人の意図が曖昧なことに気づいた。
ライカンさんが駆けつけてきて、希少な花のために危険を冒す必要はないと注意を促した。
ちょうどビビアンもガーデニングショップにやってきて、このことを知った。

ライカン
プロキシ様、やはりこちらにいらっしゃいましたか。
…どうか誤解されませんよう。
このたび私が訪ねたのは、リナが言っていた例の花について催促するためではございません。
なにせパーティーに必要な花は、雇い主様がお望みのものだけではありませんから。
その他の花についても、私共の方で手配しております。
それらは、文字通りパーティーに花を添えるためのものであり、主役とは言い難いもの…
アレンジの際は、非現実的な要望にまでご配慮いただく必要はないかと。

①どういう意味?

リン
珍しいね、ライカンさんがそんなふうに言うなんて…
どしたの?
話聞こっか?

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②ライカンさんの言ってることが…

リン
珍しいね、ライカンさんがそんなふうに言うなんて…
ひょっとして新手の皮肉?

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ライカン
…失礼いたしました。
このところ、プロキシ様の前ではどうにも気が緩むようでして。
わけあって仔細はお伝えしかねるのですが、件の「希少な花」について、あなた様が過度にお心を砕かれるのは…
ええ、その必要はないと申し上げたかったのでございます。
あの花の生息環境はたいへん過酷であり、育成も困難を極めます。
ましてや採集のため、零号ホロウに繰り返し蹂躙された場所へ赴くとあっては…
なおのこと危険かと。
雇い主様からお預かりした依頼は、あくまで「パーティーを完璧な催しとする」こと――
それを口実にあの花をお求めになったとして、こちらとしては努力目標といったところでございます。
また、此度の雇い主様ですが…
彼にはこれまで誠実な対応をして頂けなかったものですから。
その目的は…

①なんとなく理解できた…
②ライカンさんの言う通りにするよ

リン
なんとなく理解できたかも。
昨日のリナさんはちょっと焦ってたみたいだけど…
ライカンさんがそう言うなら、私は信じるよ!

ライカン
感謝いたします。
いずれにせよ、あなた様もラン様も、あの花のためにくれぐれも危険を冒されませんよう――
これもまた、私とリナの共通認識でございます。

ライカンさんはこれ以上「失礼」な話をしたくないようで、言葉を濁しながら「パーティーにはより多くの花が必要」とだけ言い残し、慌ただしく別れを告げて去っていった…
そこへふいにビビアンが現れ、何気なさそうに隣に立つ。

ビビアン
なんという奇遇でしょう。
またお会いできましたね、「パエトーン」様。
先程までいらっしゃったのは…

>ライカンさんだよ

リン
うん、ライカンさんだよ。
ヴィクトリア家政のお仕事で、依頼人のために珍しい花を探してるんだって。

ビビアン
つまり、「花を見つけること」が「パエトーン」様の願いなのですね!
ぜひともビビアンにお任せください!
そうです、この際だからヒューゴにも…

①いやいや!
②(これまでのことを説明する)

リン
いやいや、大丈夫…!
その花っていうのがね、過酷なとこに生えてて、育てるのも難しいし…
おまけにエーテリアスみたいな形なんだって!
あんまり変だから、ライカンさんも、私たちには積極的に探してほしくないみたいで…

ビビアン
そうだったのですね…
理解しました。
ところで…
「パエトーン」様?
最近は「朝露」を手伝っていらっしゃるのですね?
でしたら…
わ、わたしのためにその…
お花をアレンジして…
頂けちゃったり?

①問題ないよ
②好みはある?

リン
もちろんいいよ!
ビビアンはどんなのが欲しい?

ビビアン
そんな、「『パエトーン』様謹製のお花たち」…
それだけでもう、わたしの幸福はカンストですから…!
ですが、もしわがままを聞いていただけるのなら…
ぜひ「あなたから見たわたし」をお花で表現していただけたら、さらにグー…なのです!

ちょうどビビアンもガーデニングショップの前に現れた、寄せ植えを買いに来たみたい。
どんな花を求めているか、聞いてみよう。

…ビビアンが求めている花について聞こう…

ビビアン
わたしが好きなのは、水に浮かぶように咲く、奥ゆかしい花なのです。
ですが自分の好きな花よりは、もしパエトーン様が寄せ植えを用意してくださるというのであれば…
お花を使って、「あなたから見たわたし」はどんな感じなのか教えてほしいのです。
よろしいでしょうか…?

①ビビアンを花にたとえる、ね…
②考え付く花は…

リン
(ここにあるお花じゃ、ビビアンを表現するには足りないなぁ…
とはいえ装飾を入れるのも不似合いだし。
うーん、紫色の、奥ゆかしい花を選んで、寄せ植えを作ろうかな。)

①思いついたよ
②今すぐ始めるね!

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ビビアン
パエトーン様が、わたしのためにアレンジメントを作ってくださるだなんて…

ビビアン
パエトーン様…
本当にわたしのために寄せ植えを作ってくださるのですか?
実は、水に浮かぶように咲く、奥ゆかしい花が好きなのです。
そんな、「『パエトーン』様謹製のお花たち」…
それだけでもう、わたしの幸福はカンストですから…!
ですが、もしわがままを聞いていただけるのなら…
ぜひ「あなたから見たわたし」をお花で表現していただけたら、さらにグー…なのです!

>ビビアンみたいなイメージの花か…

リン
(ここにあるお花じゃ、ビビアンを表現するには足りないなぁ…
とはいえ装飾を入れるのも不似合いだし。
うーん、紫色の、奥ゆかしい花を選んで、寄せ植えを作ろうかな。)

①今すぐ始めるね!
②あと少し待っててほしい

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ここにある花じゃ、ビビアンを表現するには物足りないし…
あの飾りはもっと似合わない気がする。
うーん…
それじゃ、紫色で奥ゆかしい花を選んで、アレンジしてみよう。

…ビビアンの依頼を達成しよう…


ビビアン
なるほど、パエトーン様には…
わたしはこんな風に見えているのですね。
これはもう永久保存決定なのです!
今、ほかにお客様がいらっしゃらないようなら…
ちょっとお時間を頂戴してもよろしいでしょうか?
ポート・エルピスに、わたしとお友達の「秘密の場所」があるのです。
そこへあなたをお誘いしたいのです。

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・ノーヒントで完成

【?】

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①もちろんいいよ
②今は用事があるから、あとで行くよ

ビビアン
先にこの花を家に置いて…
それからそこであなたを待つのです。
タイミングが良ければ、お友達もそこにいるかもしれません。

当分は新しいお客さんがいないみたいだし、ビビアンと一緒にポート・エルピスへ行って、彼女とその友達の「秘密の場所」を見に行ってみよう。

…ポート・エルピスにある「秘密の場所」へ行こう…

リリカ
ビビアン、楽しそうね…
誰を待ってるの?

ビビアン
サプライズを待っているのです。

ビビアン
…店長様!

ビビアンとリリカと一緒に、こじんまりとした部屋にやって来た。
広々というわけではないが、見た目はきれいだし、レイアウトには温かみがあって、女の子の喜びそうな「秘密の場所」になっていた。

リリカ
道理でさっき「サプライズ」を待っていると言った時のビビアンが情緒不安定だったわけね。
「店長様」…
サプライズってあなたのこと?

ビビアン
ちょっと、リリカさん!
店長様にわたしたちの秘密基地を見てもらいたかっただけなのです…

リリカ
そう言えば、ここに置く寄せ植えを買うって言ってなかった?
どうして持ってこなかったの?
この部屋の雰囲気に合うものがなかったとか?

ビビアン
ええ…
そうなのです。
あの寄せ植えは、ちょっと雰囲気に合わなかったのです!

①(ビビアンが花屋に来たのはそういうことね)
②(ビビアン、ウソをついてる…?)

リリカ
あ、そう。
だから私も一緒に行くべきって言ったのに。
私ならとびきりオリジナリティがあって、一番この部屋に合う寄せ植えを選べるわ!
そう言えば、パパがすごく変わった花を育ててるのよ…
よそでは見たこともないような花でさ。

①どんな花?
②なんて種類の花?

リリカ
パパは…
「ニネヴェ」って言ってたみたいだった。
でもニネヴェってエーテリアスの名前よね?
エーテリアスの名前と同じ花を、ずっと丁寧に世話しているけど、理由を聞いたことはないわね。
なんとなくだけど、パパの友人と関係があるような気がする…

ビビアン
特別な人と関係のある花…
確かに大切にするべきなのです。

ビビアンがちらりとこっちを見た。
何か思うところがあるみたい。

リリカ
…まぁいいわ!
パパのことなんて、気にしても仕方ないし!

ビビアン、そしてリリカと一緒に心地よい海風を楽しんだ。
そろそろ花屋に戻らないと。

帰り際、二人がまだフラワーアレンジメントについて何やら言い合っているのが耳に入った。

新しいお客さんが「朝露」の前で待ってるみたい、さっそく様子を見に行こう。

…ガーデニングショップの前にいる新しいお客さんを出迎えよう…

バーニス
寄せ植えは、バイクの後部座席に括り付けて持って帰っても大丈夫だよね…

バーニス
プロキシちゃん?
偶然だねぇ!
お花を買いに来るなんて、何かいいことでもあったの?

①私はここの臨時フラワーデザイナーなの
②(これまでの事情を簡単に説明する)

バーニス
そうなんだぁ~!
よかった~、プロキシちゃんだったら、私がどんな花を欲しがってるか分かるもんね!?

>それで、どんな嬉しいことがあったの?

バーニス
実は、ブレイズウッドに違法操業をやってた鉱山があってねぇ、最近、治安局に差し押さえられたんだ。
その鉱山っていうのが、「ホロウ災害リスクがあるエリア」として治安局がマークしてた場所なんだよ。
でも、どんな方法を使ったのかは知らないけど、鉱山会社はそこでずっと危険な採掘をこっそり続けてたわけ。
その上、連中はこっそりというわりにかなり派手に動いてたからさ――
プルにゃんってば耳がいいから、ここ数日はろくに寝られないか、ずっと寝ては醒めるを繰り返すしかなくて…
ホントかわいそう!
何度か阻止しようとしたし、治安官たちに通報もしたんだけど、全然効果がなかったんだ。
それで数日前なんだけど――
治安局が遂に動いたの。
令状持って鉱山に行って、連中に操業停止を命じたってわけ!

①それは痛快な話だね
②そうこなくちゃ!

バーニス
でしょでしょ!
こんないいことがあったんだから、お祝いの花を買って祝わなきゃ!
鮮やかでパッションを感じる花があったら、それを寄せ植えにしてよ。
ドリンクの調合や装飾にも使えるなら…
サイコーだよ!
とにかく、「朝露」のランさんは私の郊外の友達を助けてあげたことがあるらしくて、その人がこのお店を紹介してくれたんだ。
プロキシちゃんに会えるなんて思ってもみなかったからハッピーだよ~
面白味十分な花を用意してね――
あと、あんまり落ち着いた花はダメだよ。
持っていく先は郊外なんだから、可愛いだけのベイビーちゃんじゃ生き残れないよ!
そうだ、飾りも追加してほしいな…
うっかり花を枯らしちゃっても、飾りが残ればそれが思い出になるでしょ?
それからそれから、ニャンコちゃんってアレルギーが出る花があるらしいんだよね。
そういう花は使わないでほしいな…

リン
(バーニス、なかなか面白いリクエストを出してきたなぁ…
それじゃ、花と装飾の組み合わせを考えよう。
面白さにあふれる寄せ植えで、奥ゆかし過ぎる花はできるだけ避けること!)
(プルクラは今、カリュドーンの子の仲間になってるから、ユリとかは使わない方がいいよね。)

①大体わかった
②今すぐ始めるね!

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バーニス
ニャンコちゃんは今日しっかり寝られたのかな〜?

バーニス
「朝露」でプロキシちゃんに会えるなんて思ってもみなかったから、ハッピーだよ!
面白味十分な花を用意してね――
あんまり落ち着いた花はダメだよ。
可愛いだけのベイビーちゃんは郊外の風や砂に耐えられないからね!
あと飾りも追加してほしいな…
うっかり花を枯らしちゃっても、飾りが残ればそれが思い出になるでしょ?
それからそれから、ニャンコちゃんってアレルギーが出る花があるらしいんだよね…
どの花のことか分かる?

リン
(バーニス、なかなか面白いリクエストを出してきたなぁ…
それじゃ、花と装飾の組み合わせを考えよう。
面白さにあふれる寄せ植えで、奥ゆかし過ぎる花はできるだけ避けること!)
(プルクラは今、カリュドーンの子の仲間になってるから、ユリとかは使わない方がいいよね。)

①今すぐ始めるね!
②ちょっと調べさせて…

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バーニスのリクエストはなかなか面白い…
それじゃ、花と飾りを選んで、面白さにあふれる寄せ植えで、奥ゆかしすぎないような寄せ植えを作ってみよう。
プルクラの話から考えて、ユリは使わない方が良さそう。

…バーニスの依頼を達成しよう…


寄せ植えが完成した、バーニスが気に入ってくれるか見てみよう。

…バーニスと寄せ植えについて話し合おう…

バーニス
そうそう、こういう花だよ。
郊外流のお祝いにはピッタリ!

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・ノーヒントで完成

【?】

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バーニスが急に振り返り、ものすごいスピードで動いたかと思うと、通りの陰から、こっそりこちらを伺っていたネコのシリオンを引っ張り出した…

プルクラ
…ハァイ、プロキシ。

バーニス
ふ〜ん、出発する前、プルにゃんを誘ったよね?
その時、なんて言ってた?
「花を買いに行くってどういうこと」だっけ~?
「私はいかないよ」とも言ってたような~?

プルクラ
……
プロキシ、この子の欲しい寄せ植えは準備できた?
どれ?

バーニス
プルにゃんってば、やっぱり記憶喪失のふりをするんだね。
魚の記憶は7秒しか持たないって言うけど、君は猫ちゃんでしょ。
最近、魚のドカ食いでもした?
私のバイクに植木鉢を乗せて走るのは心配だって、正直に言いなよ!

プルクラ
…植木鉢を自分のバイクの後部座席に乗せて、はるばる郊外まで運ぼうとするバカが本当にいるとは思わなかっただけ。
私はネコのシリオンだから、花には…

バーニス
「とある花」にはアレルギーが出るんでしょ。
分かってる分かってる。
プロキシちゃんに聞いてみなよ。
プルにゃんでも楽しめるお花を、心を込めて選んだんだよ。
行こ!
帰った後で仲間たちを呼んで、プロキシちゃんが作ってくれた寄せ植えをじっくり楽しもうよ〜

バーニスとプルクラは、大きい声量で喋りながら帰って行った。

新しいお客さんが「朝露」の前で待ってるみたい、さっそく様子を見に行こう。

…ガーデニングショップの前にいる新しいお客さんを出迎えよう…

ジェーン
困ったわ…

ジェーン
お久しぶりねぇ~。
どうやら、今日「朝露」の店番をしてるのは店長代理ちゃんみたいね?
道理で、アタイは最高のプレミアム会員だっていうのに、店長ちゃんはアタイと一緒にビデオを観る時間を取れないわけね…

①お久しぶりってほどでもないでしょ
②(花屋の事情を説明する)

ジェーン
そういうことだったのね。
ちぇっ、店長ちゃんの好みは本当につかみどころがないわぁ。
幸い、映画じゃなくても、花の好みってのもあるのよ。
花でなくても――
細かく言えば、目立たなく見えてもふっくらと輝いていて、危なげな魅力を感じさせる小さいやつ?
でも、先に今の事情を説明しましょ。
店長ちゃんは最近、フラワーアレンジメントの修行に打ち込んでたってわけね?
ちょうど寄せ植えが一つ欲しかったところなのよねぇ。
テーマは、そうねえ…
「心が折れた少女が、望みのない恋人との別れを強いられた時に差し出す最後の花」ってところかしら。

>花束?

ジェーン
違う違う。
もし花束だったら…
恋人の罪悪感と悲しみも、花と一緒に枯れちゃうでしょ?
そういう濃厚で強烈な感情って、男にいつまでもまとわりついて離れないでいるべきなのよ…
その男は心を込めて育てている花を見るたびに、鮮やかな花のように人を惹きつけるかつての女のことを思い出すのよ。
そうね…
「女の子の気持ちはたぎるような愛情に満ちてるのに、その気持ちを取り囲んでいるのは冷たい現実なの。
どんなにロマンチックな想いだろうと、今は無力なのよ」
そういうことを踏まえて、どんなデザインにしてくれるのかしら?

①複雑な設定だなぁ
②演劇の小道具かなにか?

ジェーン
察しがいいわね~
アタイの要望を十分に表現できる寄せ植えを作れたら、その劇のチケットをおごってあげるわよ。
どうする?

リン
(ジェーンさん、私をからかってるのかな?
ふぅ、まずはどう花を組み合わせるか考えよう。)
(トップ赤い花で、ミドルピンクの花、そしてボトム青か紫色の花にしよっか。
花が十分にロマンチックなら、ジェーンさんのリクエストを満たすことができるかな?)

①わかった
②とりあえずやってみるね

-------------------------

ジェーン
ホント、残念な話だわ~

ジェーン
寄せ植えが一つ欲しいのよ。
テーマはそうねぇ…
「女の子の気持ちはたぎるような愛情にあふれているのに、その気持ちを取り囲んでいるのは冷たい現実。
どんなにロマンチックな想いだろうと、今は無力」みたいな。
店長ちゃんなら、きっと用意できるわよね?

リン
(なんだかからかわれてる気がするけど…
ふぅ、とりあえずどう花を組み合わせるか考えよう。)
(トップ赤い花で、ミドルピンクの花、そしてボトム青か紫色の花にしよっか。
花が十分にロマンチックなら、ジェーンさんのリクエストを満たすことができるかな?)

①とりあえずやってみるね
②⋯ちょっと考えさせて

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上は赤い花で「たぎるような愛情」を、真ん中はピンクの花で「女の子の気持ち」を、下は青か紫の花で「冷たい現実」を表現しよう。
ロマンチックな花であれば、ジェーンさんのリクエストを満たせるはず。

…ジェーンさんの依頼を達成しよう…


ジェーン
ああ、こんな感じになったのね…
幼くとも柔らかな愛情が生まれそうになっているのに、次の瞬間には氷のように冷たい現実の中に沈められてしまうの。
アタイだって、この寄せ植えを見たら、そういうを連想しちゃって、ワンワン泣かずにはいられないのよ。
ロマンチックで、胸が張り裂けそうな感じが伝わってくるわね。
とりあえずこれをもらっていくわ!

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・ノーヒントで完成

【?】

-------------------------

①何か忘れてない?
②さっき言ってた劇は?

ジェーン
そうだったわね。
実はチケットならここにあるのよ。

ジェーンさんはどこからか紙切れを取り出した。
そこにはこじゃれた文字でこう書かれていた…
「10分後、バレエツインズ前にて。
お楽しみに」

①?
②???

ジェーン
店長ちゃん、劇の幕開けを逃しちゃだめよ。
アタイは、その劇にチョイ役で出演するからね。
もしアタイの脇役としての演技力が「不十分」だと感じたら、いつでもストップをかけていいからね~

ジェーンさんはその…
紹介文がとても長く、複雑な意味が込められた寄せ植えを持って、バレエツインズの方向へ歩み去った。
今なら、後を追って様子を確認できるはず。

謎めいたジェーンさんのことだし、今回言ってた「見物」はまたどんなものやら…
バレエツインズに行って、彼女を探しに行こう。

…バレエツインズに行って、ジェーンさんを探そう…

ジェーン
ごめんなさい。
しくしく…

リアン
いや、君のせいではない!

>「特等席」

ジェーン
ごめんなさい。
しくしく…

待って、さっきのジェーンさんとは様子が…
彼女はすでに役に入ってるの?

ジェーン
あたし、本当にあなたを愛してるのよ。
でも、あたしの家族も、生活も、あたしの全てがみんな…
あなたとは釣り合わない…
だからこの寄せ植えをあげるの。
あたしの代わりにあなたと一緒に居られるように。
この花…
あたしよりきれいでしょ!
あなたの生活を煩わせたりはしないし、あたしと違って、あなたの家族に恥ずかしい思いをさせることもないわ。
ちょっとお世話をしてあげるだけでいいの。
見る人の心を落ち着かせる効果があるのよ…

見慣れない少年
駄目だ――!
アトラ!
僕のそばにいてくれ…

①(は?)
②(アトラって誰?)

ジェーン
あたしだってあなたと別れたくないわ…
でも…
あなたにはこの花がある。
ちゃんと世話してやるって約束して…
そよ風が吹く時、花と葉がこすれ合って出す音は、アトラがあなたのそばに残した最後の言葉なのよ。

見慣れない少年
いやだ!
そんなもの聞きたくない!
そんなもので僕たちが終わってしまうわけない…
絶対に!

その立派な見た目の男は、「恋人」からの最後のプレゼントを受け取ろうとはしなかった。
二人がもみ合っているうちに、ジェーンさんの手にあった寄せ植えの鉢が地面に落下した――
ふと、先ほどのジェーンさんの言葉を思い出した…
「もしアタイの脇役としての演技力が『不十分』だと感じたら、いつでもストップをかけていいからね~」

①あれって、今の状況のことなんじゃ…?
②今すぐストップをかけよう

第三者の出現に、ジェーンさんはとても驚いた様子を見せた。

ジェーン
ああっ、あなた…
どうしてここに!?

①あんた、まだこの男と続いてたの!?
②早く家に帰ろうよ!

ジェーン
いやよ…
もう少し時間をちょうだい。
この人にお別れを言いたいの…

①駄目!私と一緒に帰るのよ!
②私を捨ててこの人を選ぶつもり?

ジェーン
しくしく、あたしは…

見慣れない少年
き、君…
なんてこと言うんだ、ひどすぎる!

①あんたのようなお坊ちゃまと一緒にいたって…
②彼女が不幸になるだけよ
③彼女は返してもらうからね!

見慣れない少年
わ、分かった…
君の言うとおりかもしれないが、それは不本意なんだ。
僕は本当に彼女を愛してるんだ!

男がぼーっとしている隙に、ジェーンさんを引きずって立ち去るふりをした。
ジェーンさんは「引きずられ」ながら、ウソ泣きをして…
変装を解いた。
そして男の目が届かないところに移動した。

ジェーン
ここならいいでしょ!
あいつには聞こえないわ。

①…アトラって?
②…脇役?

ジェーン
いい名前でしょ?
エリーの大スター、アストラから頂戴したのよ~
そうそう、さっきの店長ちゃんのアドリブは、本当に素晴らしかったわ。
では、本題に戻るとしましょ。
さっきのあいつの一族は、郊外の鉱山事業に大きな影響力を持ってるの。
あいつから情報を抜き取るために、「同僚」の一人が何回か「ノックノック上のお付き合い」をしてたわ。
だけどお坊ちゃまは融通がきかなくて…
それで「別れる」ことにしたから、アタイに出番が回ってきたってわけ。

①そういうことだったんだ
②これって、彼をたぶらかしたことになるんだよね?

ジェーン
あら、よく言うわね!
厳密に言えば、確かにアタイにはたぶらかしの疑いがある。
でも、店長ちゃんはさっき、アタイの演技に合わせてくれたわけだから…
アタイたちはもう「共犯」よ。
「共犯者」として、ちゃんと秘密を守ってね。
そうそう、さっきの寄せ植え、もったいなかったなぁ…
もっと早く出てきてくれたら、落ちて壊れることもなかったのに。
ひょっとしたら、お坊ちゃまから、花を回収しに来てほしいって言われるかもね。
これってたぶん…
店長ちゃんの演出ミスよね。
「ロマンチック」なプレゼントは、貸しにしとくからね?
時間がある時にでも、埋め合わせをしてちょうだい~

①私?
②え?

新しいお客さんが「朝露」の前で待ってるみたい、さっそく様子を見に行こう。

…ガーデニングショップの前にいる新しいお客さんを出迎えよう…

アンドー
これで間違いねえ!
兄弟、オレの言うことが正しいと思うだろ!?


アンドー
プロキシか?
ランさんはいねえのか?
まあいいか――
プロキシのセンスなら、ランさんにもひけをとらねえだろうからな!

①アンドーさん、花が欲しいの?
②どんな花が好きなの?

アンドー
花を欲しがってるのはオレじゃねえ。
世話が必要な花より、ピカピカのアクセサリーを詰め込んで欲しいぐらいだ。
もしそれが光ってたりしたら――
最高じゃねえか!
だが、ベンはそう思わねえだろう…
わざわざ俺に「植木鉢を買ってきてくれ」と言ったんだからな。
ベンの奴、きっとガーデニングを始めるつもりなんだ――
ここで一番たけえ花を選んでくんな!
オレは仕事仲間のために金を出し渋るようなタマじゃねえぜ。
手の込んだ寄せ植えを持って帰りや、ベンの奴きっと驚くぜ!

①本当に?
②本当に一番高いのがいいの?

アンドー
プロキシ、オレの判断が信じられねえってのか?
ほれ、ベンからのメッセージだ。
「植木鉢を買ってきてくれ。
重いやつがいい」――
間違いないだろ!?
ガーデニングを始めるつもりがねえなら、なんで植木鉢なんて買おうとするんだ?
ましてや、ベンの細かい性格とか、普段の好みとか見てりゃ、急に花を育てたくなったとしても…
まったく不思議じゃねえだろ!

①そう言われると…
②そんな気がしてきた

アンドー
そうだろ、そうだろ!
オレを信じな!
だからこの店で一番たけえ花を使って、ベンのために寄せ植えをこさえてくれ。
植木鉢は、もちろん金属製だ。
重さも十分だし、工事現場で何かがぶつかって壊れることもねえ――
ベンはこういう細けえところによく気が付く男なんだ!
これを買うために、兄弟のメンテナンス費用を大分節約したんだぜ…
ガーデニング道に進むベンの門出は、オレがきっちり守ってやらあ!

リン
(アンドーさんのリクエストは、金属の鉢に、一番高い花
【?】でも…
ベンさんが欲しいのは本当にこれなのかな?)

①わかった
②とりあえずやってみるね

-------------------------

アンドー
一番たけえ花って、どんだけたけえんだ…

アンドー
この店で一番たけえ花を使って、ベンのために寄せ植えをこさえてくれ。
植木鉢は、もちろん金属製だ。
重さも十分だし、工事現場で何かがぶつかって壊れることもねえ。
これを買うために、兄弟のメンテナンス費用を大分節約したんだぜ…
ガーデニング道に進むベンの門出は、オレがきっちり守ってやらあ!

リン
(アンドーさんのリクエストは、金属の鉢に、一番高い花
でも、…ベンさんが欲しいのは本当にこれなのかな?)

①とりあえずやってみるね
②…ちょっと考えさせて

-------------------------

アンドーさんの要望自体はとてもシンプル――
金属の植木鉢に一番高価な花、それだけだった。
でも、ベンさんが植木鉢を欲しがっているのは、本当に「花を育てたい」からなのかな?

…アンドーさんの依頼を達成しよう…


【?】タイトル

…【?】…

アンドー
すげえぜ。
プロキシはホント、どんなこともお手のもんだな!

-------------------------

・ノーヒントで完成

【?】

-------------------------

そうだ。
せっかくプロキシが花を用意してくれたんだ。
これから一緒に黒雁街跡地まで行ってみねえか?
みんなずいぶん長えことお前と会ってねえから、会いたがってると思うぜ!
ちっ、歯の浮くようなセリフだぜ…
こんなことを言うなんざ、オレのガラじゃねえ!
だがよ、ちょうどベンもいるんだ、お前がそこに行ったら、この寄せ植えが持つ意味…ってのを、伝えてやれるんじゃねえのか?

①いいよ!ちょうど私も気になってた…
②ベンさんがなんで植木鉢を欲しがるんだろうって

アンドー
おいおいプロキシ、そんなに悩む必要はねえ。
きっとベンは喜んでくれるさ。
あのデカブツ、オレがこんなに高い花を持って帰ったのを見たら――
感極まって、ワンワン泣き出すかもな!

ベンさんのために用意した寄せ植えが完成した、アンドーさんと一緒に黒雁街跡地に行ってみよう。

…アンドーさんと一緒に黒雁街跡地へ花を届けに行こう…

ベン
俺もどういうことなのか聞きたい…

ワフッ!

「植木鉢の誤解」
アンドーさんはベンさんが植木鉢を買う目的を完全に間違えた…
ベンさんは丈夫で重い犬用のボウルが欲しいだけだった。
ちょうどその時、希少な花について白紙重エに尋ねに来たランさんに出会い、彼女と一緒にガーデニングショップに戻った。

アンドー
おっ、プロキシじゃねえか!
…ハハ…
ちょうど話してたとこだ、お前の作ったこいつが最高にイカしてるってな!
ベンのやつも大層ご満悦だぜ!⋯
…な、なあ?
ベン…!

ベン
あー…
そ、そうなんだ!
プロキシさんの手は小さくて器用だからな。
フラワーアレンジメントに向いているとは、前々から思っていた。
いやあ、いい植木鉢を作ってもらったなあ…
とはいえそれなりの出費だったから、忘れず帳簿にはつけておかないとな…!
ハハ…!

①何か隠してるでしょ?

リン
それだけ〜?
ふたりとも、な~んか隠してるでしょ…
すっとぼけたって無駄だよ!

-------------------------

②正直に言って

リン
…なーんか歯切れが悪いなあ。
注文に行き違いでもあった?
ちゃんと言ってくれていいからね。

-------------------------

アンドー
…ハハッ…
やっぱプロキシにや、何もかもお見通しだな!
花を植えるわけでもねえのに、植木鉢を欲しがるやつがいるなんてな…

ベン
まあ、たしかに俺もちゃんと説明できていなかった…
植木鉢がほしいというのは…
そのままの意味で、植木鉢だけが欲しかったんだ。
まったく、これも全部きみたちがやんちゃすぎるせいだぞ!
水入れや食器をどんなものに変えても、片っ端からひっくり返して…

二匹の子犬が、取っ組み合いをしながら地面を転がっていく。
…ベンさんの言ったことを補足するみたいに、キャンキャン鳴く声と同時に、あちこちから物が倒れる音が聞こえた。

ベン
こういう「稀代の暴れん坊」がいる家は、うんと重たくて大きい植木鉢を食器にすればひっくり返されないと読んだんだ。
だから、この二匹のために買ってやるつもりだったんだが…

①なるほど…
②今度からちゃんと言ってね

リン
なるほど~…
たしかにアンドーさんの注文、なーんか引っかかってたんだよね…
次からはちゃんと説明してよね!

アンドー
ハハハ、とんだ早とちりだったぜ!
次からはちゃあんと確認すっからよ!

鉢植えをどこかに移しておこうと考えていた矢先に、見慣れた人影がやってきた。

ラン
あら、リンちゃんも工事現場に用事が?

①花を届けに来たの
②店長代理としての仕事中だよ!

リン
サボってるわけじゃないよ!
店長代理のお仕事中。
「朝露」ってほら、お客さんの家まで花を届けるでしょ?
だから臨時の店長でも、これくらいはね。

ランさんは、アンドーさんが買った高価な鉢植えをまじまじと見た――

ラン
どうやら…
あなたの営業力をもってすれば、お店に並ぶ高価な花々もあっという間に売り切れてしまいそうですね。

ベン
ああ、そうだそうだ…!
ランさん、例の件で来てくれたんだろう。
こっちも手がかりがないか探し回ったんだが、見つかったのは…

ラン
はい、見つかったのは?

ベン
…この二匹の子犬だけだ。

ベンさんが言う手がかり――
二匹の傍若無人な「稀代の暴れん坊」は、いい食器が手に入らなかったせいで、いまだに隣で不満そうにキャンキャンと文句を言い続けている…

ラン
ええ、とにかくお疲れ様でした。
見つからなかったのも仕方ありません。
あのお花は、私が思っていた以上に珍しいもののようですから。
お手間を取らせてしまいましたね。
お花のことは、私が別の方法を考えておきますので…
私と店長代理さんは、一旦失礼してもいいでしょうか?

アンドー
おう、構わねえぜ!
ただ…
もし時間があったらでいいんだけどよ、その…

>植木鉢を送ってくれ、でしょ

リン
わかってるよ!
また植木鉢「だけ」届けにくるね。
石でできたやつとかなら、いいかな?

アンドー
違えねえ。
いっちょ頼んだぜ!

ランさんと一緒に、先にガーデニングショップに戻ることにした。

「朝露」の店長代理としての二日目も万事順調だった、ちょうど本来の店長がここにいるし、今日の営業状況について、彼女と話してみよう。

…ランさんと今日の営業状況について話そう…

ラン
今日は何か特別なことがありましたか?

ラン
ご苦労様です、店長代理さん。
もう店じまいの時間ですね。
今日は何か特別なことがありましたか?

>(ライカンさんからの依頼を伝える)

ラン
そうですか…
わかりました。
おかげで負担が減りました…
これからは、アポイントを入れておいた花材業者を訪問するだけでよさそうです。
良さそうなお花が見つかったら、すぐに送りますね。

見覚えのあるボンプがやってきた。
くたびれていて、ネックピローをつけ、アタッシュケースを抱えている。


サビザンボンプ
ンナ、ンナ。
(やぁ、心優しい店長さん、それとフラワーデザイナーさん。)
ンナ!ナナ〜ンンナ。
(そうそう、ヒマワリはきれいに咲きましたよ!
とても生命力が強くて、花瓶の中で花びらを開くための空間を奪い合ってるくらいです――
自分は花の世話をするテクニックを忘れてないって気が付けました!)
ンナナ、ン。
(朝、出勤する時あれが目に入ると、気持ちが明るくなる気がするんです。)

ラン
それで、お仕事の方は…?

サビザンボンプ
ンナ。
(しんどいですね。
ますますしんどくなってます。)
ンナ、ナナン、ンン。
(うちの上司は自惚れ屋だったんですけど、いつの間にか妙な焦りを見せるようになって、それがオフィス中に蔓延してるんです。)
ンナ…ン!ンナ!ナナ。
(大声でなにやら叫んでて…
「探しに行くんだ!
奴らが操業停止しているのを放っておくとでも言うのか!」とかなんとか。
それであちこち行ったり来たりしてます。)
ンナ。
(ボクには何が何やら。)

①(ちょっと分かってきた気がする…)
②(まさか…)

サビザンボンプ
ンナ、ナナ。
(今はヒマワリが与えてくれる喜びのおかげで何とか保ってるけど、そう長くは続かないかなって感じです。)
ンナナ、ンナ、ンンナ。
(上司の不安がなくなって、言いがかりをつけてこないように、頑張って深夜までサビ残してるんですけどね。)

①サビザンボンプ…
②かわいそうに…

ラン
…このヒナギクをあなたに。
この品種は場所を取りませんから、ヒマワリともよく合うでしょう。

サビザンボンプ
ンナ、ン。
(ご厚意に感謝します。
優しい店長さん。)
ンンナ、ナン…ナ。
(いつになったらこのしんどい状況から抜け出して、私だけの寄せ植えを受け取れるのか…
分からないんです。
また来ますね。)

サビザンボンプは去って行った。

ラン
…可哀想に。
見たところ、非常にまじめなプログラマーのようですね。
もっといい仕事に転職できるといいのですけど。
そうそう。
「朝露」のことですが、もうしばらくお任せすることになるかもしれません。
でも、「ニネヴェ」を探す分の負担がなくなったことで、訪問しなくてはならない花材業者もそう多くはなくなりました。
もうじき、花屋の仕事に戻れるようになるでしょう。

①「ニネヴェ」…?
②その名前、どこかで聞いたような…?

ラン
それまでは、もうしばらく店のことをお願いします。

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