春の日の話 その六

作戦演習を終えてデータを得たものの、このデータは何かおかしく、「シード」のベストパートナーを見つけることができなかった。
依頼が終わった後、「シード」が最新の結果を持ってきた、彼女のベストパートナーはなんと…

演習が終わり、約束通りスコット前哨基地へ向かうと、「シード」はそこで待っていた。
残る作業はデータの回収と結果の確認だけかな…
「シード」に会い、戦闘記録と入手したデータをFairyのデータベースに送信した。
分析の結果は、予想を大きく覆すものだった…

「シード」
プロキシ君、大丈夫?

①データがちょっとおかしいみたい…
②「連携適合度が全員同じ水準」…?

「シード」
僕はみんなと息ピッタリってこと?
むむ、ちょっとずるい答えだな~⋯
でも、まあいっか〜。
データはちゃんとあるし、このあとはお偉いさんたちが悩む時間だもんね。

①私の仕事はこれで終わり?
②最終候補、気になっちゃうなぁ…

「シード」
最終候補が決まるまで、プロキシ君の仕事は終わらないよ。
ひょっとしたら、案外みんなの予想を裏切る人かもね。
でもその前に、少し休んでていーよ。
何か分かったら、僕から会いに行くから。

答えを待つ時間はそう長くはなかった。
約束通り「シード」はすぐ訪ねてきた。

「シード」
プロキシ君、お花が咲いたよ〜

①お花って…
②戦闘パートナーの話?

「シード」
そうだよ~!
今日は文句を言いに来たんだ…
プロキシ君が出したデータのせいで、みんなに余計な苦労をさせちゃったからね。

①今から夜逃げしよ…
②こうなったら謝るしかない…!

「シード」
それは無理かな…
君が思ってる以上に、大変なことになってるかも~
プロキシ君のデータで、お偉いさんたちはずいぶん頭を抱えてたよ。
それで演習を何度も何度もやり直して、終わった後、みんなぐったりしちゃってさ~

①聞いてるだけで疲れちゃいそう…
②みんな…お疲れさま…

「シード」
でも無駄じゃなかったよ。
少なくとも、人によって、僕が行動する時の様子が違うってことは分かったからね。
ただ何回テストしても、誰と組んでも…
プロキシ君がいた時ほどいいデータは出なかったんだ。

①どういう意味なの…?
②データは改ざんしてないもん

「シード」
ンナナ、それは面倒すぎるし、プロキシ君らしくもないから、信じるよ。
だからみんな、もっとストレートな結論を出してるよ〜

①いやな予感がするね…
②まさか…

「シード」
じゃじゃーん。
僕と相性が一番いいパートナー、それはプロキシ君でした~

>やっぱそうなるね…

「シード」
こんな結果になるのも当然だよね、だって…
僕たちは「同類」だもん。
ふふん…
プロキシ君ってば、自分から仕事を増やしてるようなもんだよね。

①光栄だよ
②た、助けて…

「シード」
それじゃプロキシ君、また今度ね~

《依頼完了》

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