ゆったりとしたひと時・悠々自適な閑客
お兄ちゃんは何か話したいことがあるみたい、何があったか聞いてみよう。
…お兄ちゃんと話そう…
①知り合いだよ
リン
知り合いだよ!
前にビビアンとホロウに行って、エーテリアスと鉢合わせた時に助けてもらったの。
お兄ちゃん、前に市長さんが言ってたことは覚えてる?
虚狩りに匹敵しうる特殊調査員を呼んで、私たちのエーテル適性の調整を手伝うって話があったよね。
儀玄さんって、市長さんに派遣されてきたその調査員さんだよ。
アキラ
そうだったのか、どうりで彼女から特別なオーラを感じたわけだ。
彼女が言うには、うちの店の風水がとても良いそうだ。
それに六分街も暮らすのに適した「福地」だと…
理にかなっている気がするな。
アキラ
ああ…
かなり真剣な顔で言っていた、お世辞という感じじゃなさそうだった。
彼女が来ていた時、君がちょうどいなかったんだ。
店内で少し待ってもらおうかと思ったけれど、近くを散策して周囲の環境を見て回って、君が戻ってから用事の話をすると言っていた。
ということで、リン、時間があれば、近くで彼女を探してみてくれ。
ビデオ屋の外に変な人がいるみたい、確認してみよう…
…ニューススタンドに行こう…
「儀玄の来訪」
儀玄さんは私たちの能力はインプラントの異常から来ていると説明し、その力をもっと上手に操る方法を教えてくれると話した。
儀玄
こんなところで霊的な代物にお目にかかるとは…
どうやらこの通り、本当に運気を引き寄せる場所のようだな。
儀玄
いやなに、この品種で人の性質がわかるやつはあんまりいないからな。
思わずグッときたのさ。
リン
ハスキーにだって…
賢い子はいるもん!
ウーフがその証拠だよ。
儀玄
そうだな。
とはいえ、賢いというのも考えものさ。
おかげで彼は日夜ここを預かることになり、主人と離れて自由もない。
まさに「禍福は糾える縄の如し」だ。
儀玄さんはウーフの頭を軽く撫でて、レジに何枚かディニーを入れた後、ビデオ屋に戻った。
アキラ
あなたが風水にも明るいとは思わなかった。
その言葉はありがたく受け取っておくよ。
…ところで儀玄さん、本当のところ何者なんだい?
儀玄
前にホロウで別れて以来だから、今回が正式なご挨拶ということになるな。
二人とも揃っているようだし、改めて自己紹介しよう。
リン
「修行者」って…
映画に出てくる、占ったり風水を見たり、あと祈ったりして災いを払いのけてくれる人?
リアルで見たのは初めてかも…
でも…
「雲嶽山」って具体的にはどんなとこ?
アキラ
力を操る…
悪くない響きだ。
とはいえ、世の中なんでもタダというわけにはいかないだろう。
「術法」とやらの代わりに、僕たちも何かしら差し出す必要があるんじゃないか?
儀玄は何か手伝って欲しいことがあるみたい、何があったか聞いてみよう。
…儀玄と話そう…
リン
確かに!
それじゃ一緒に回ってみよっか。
儀玄さん、行きたい店ってどこにあるの?
リン
あっ…
その店は知ってるよ、でも最近は開いてないかも。
儀玄さん、それでも大丈夫?
儀玄
構わない、具体的な状況は、行って確かめるとしよう。
ヤヌス区に来るのが久しぶりでな、少し近くで散策したい。
ルミナスクエアに向かう時は私に声をかけるといい、そこで落ち合おう。
儀玄は頷いて別れを告げ、六分街から去っていった。
ルミナスクエアに行って、儀玄と合流しよう!
…ルミナスクエアへ向かおう…
のんびりした市民
「占い」
儀玄さんはルミナスクエアで人々に囲まれた。
大勢の人が占いを求めに来たものの、結局は値段を見て断念した。
短気な市民
本当に見たんですか?
やけに早くないですか!?
のんびりした市民
次は私の番よ!
ちょ、ちょっと、割り込みはズルよ!?
>この人だかりは…?
リン
儀玄さん、ここにいたんだ…
この人だかりはなに?
儀玄
来たかリン。
ここで少し休んでただけなんだが、どいつもこいつも占えってうるさいのさ。
とはいえ心配するな。
こんなの、簡単な「術法」でちょちょいのちょいだからな。
混雑する人々の輪の中で、儀玄さんは焦らず落ち着いて、一言だけ告げた――
さあさあ、占いに手相見…
どっちも一回、十万ディニーで承るよ~
その瞬間、周りで並んでいた人々は、蜘蛛の子を散らすように去っていった。
儀玄
いなくなったか?
よしよし。
どうやら術法「散財戒めの呪い」は、未だに効果てきめんとみえる。
リン
「散財戒めの呪い」…
それ、「術法」っていえるの?
まさかとは思うけど、教えてくれる「術法」ってそういうやつじゃないよね…?
私たち一応、営業許可証もあるれっきとしたビデオ屋だから…
こんなのでお金を巻き上げてたらクレームが来ちゃうよ!
儀玄
私は仙人などではない…
ただの修行者さ。
だが、何やら問題でも起きたようじゃないか?
カンコ
ンンナ、ンナ。
(こ、この子、出荷された時に頭をぶつけてて、どこの部品が壊れたんだかわからないけど、時々ぼーっとして、反応が遅れることがあるんだ。)
ンンナナナ。
(それにネットにも接続できないみたいで、メッセージを送っても届かないし、トレンドもわからないから、余計におバカに見えちゃって。)
ンナナンン。
(それでこの子はよく他のボンプに笑われてたけど、ちょっとしたことでもすぐキレる性格だから、ああいうボンプたちとケンカばかりしてきたんだよ。)
儀玄
修行の名義で、修理に行かせる、か…
うーむ…
言うほど難しくない頼みだな。
リン、近くにボンプの修理ポイントがあるか知ってるか?
>私がチェックしてみるね
リン
そこまでしなくてもいいよ、私が一回チェックしてみるね。
カンコ
ンナナナナナナ!
(ほ、本当にいいの?
よかった!
お二方ってやっぱりすごいんだね!)
ンンナナンンナ!
(ボクの友だちはすぐ近くにいるよ、ちょっと見てみて欲しいな!)
儀玄と一緒にボンプを助けよう!
…ボンプを助けよう…
キッキ
ンンナ、ナナナナ!
(や、やった!
これならボクも映画みたいに、一晩で最強の仙術を会得して、ちょっかい出してきたやつらをボコボコにできるんだね!)
ンナナナ、ナンナナ!
(栄枯盛衰、諸行無常…
過去の屈辱は、このキッキが絶対に晴らしてやる!)
>ボンプのパーツをチェックする
キッキ
ンナナ、ナナナナ!
(うん!
じゃあお願い!)
キッキのパーツを細かくチェックしてみた…
ネットモジュールに軽微な不具合があるけど、すぐ修理できる程度の問題だった。
【?】画像
キッキ
ンンンナナナナ~!
(あああああ!
なにこれ?すごい!
目の前にメッセージとアップデートの通知がいっぱいで…
うおおおお!)
リン
キッキ
ンンナ、ナナナ!
(ありがとう…ありがとう…
師匠のお二方、ボクを弟子にしてください!)
儀玄
私を師と仰ぐのはまだ時期尚早だ。
お前さんは素質があるが、精神の鍛錬がまだ必要だな。
もっと成長してから、門を叩きに来るがいい。
ボンプについてはよくわからないが、ここで一つ、「無欲恬淡の呪文」を教えてやろう。
気分が高ぶって、他のボンプとケンカしたくなった時、心の中でこう唱えてみろ――
「やつらの頭はバグだらけ」とな。
さすれば、数々の厄介事を取っ払うことができるだろう。
キッキ
ンン…ンナナナ…
(なるほど…
やつらの頭はバグだらけ…
ボンプは思考を重ねるにつれ、目線までも澄み渡っていった。
キッキ
ンンンナ!
(不思議…
この呪文を心の中で唱えていると、ちょっかい出してくるボンプたちのことを考えても腹が立たなくなった気がする。)
ンナ、ナナ!
(無欲恬淡の術、教えてくれてありがとう、師匠!
すっごく効いた気がするよ!)
儀玄
礼には及ばないさ。
ケンカは気安くしていいものではないが…
しければならない時は、必ず勝て、いいな?
キッキ
ナナ!
(わかった!
ありがとう師匠!)
カンコ
ンナナナ!
(ありがとう師匠!
お二方が手伝ってくれて、本当に助かったよ!)
儀玄
ああ…
もう無事になったのなら、これでお別れだ。
リン、早くあの店を探しに行こうか。
儀玄を骨董品屋まで連れて行こう。
…骨董品屋に行こう…
リン
儀玄さん、店はこの先だよ
儀玄
間違いない…
ここだ
「先は長い」
儀玄さんと骨董屋にやってきた、彼女はドア越しに店主と話した後、別れを告げて去っていった。
彼女とは、すぐにまた会える気がした…
儀玄
リン
この店、まだ開いてないみたいだよ…
空振りだったね。
儀玄
そうとも限らんぞ。
まあ待ってろ…
儀玄さんは店の入り口に行き、リズムよく三回、軽くノックしたあと紙片をドアの隙間から差し込んだ。
しばらくして誰かの咳払いが聞こえ、ドアの隙間を少し開けて何かを儀玄さんに手渡した。
リン
え?
中に誰かいたんだ?
儀玄
なに、ここの店主は顔なじみとしか取引しないのさ。
普段静かに過ごしたいとかで、客にはめったに戸を開かん。
私か?
私は古い知り合いだ。
今日はただ、預けていた物を取りに来ただけさ。
リン
なんか、いろいろ変なコネがありそうだね…
それで儀玄さん、何を取りに来たの?
>…本当に?
リン
そうなの?
儀玄さんって、なーんかミステリアスだね?
儀玄
心外だな、隠し事をしてるわけじゃないぞ。
物には時節、というだろう…
今のところ急いだって仕方ないからな。
目的は果たしたから、今日はここでお開きとしよう。
なに、まだまだ先は長い…
私たちはきっとまた会うだろうさ。
ことが一段落した、儀玄のことをお兄ちゃんに伝えよう!
…お兄ちゃんと話そう…
アキラ
そうだったのか…
リン…
儀玄さんの話、君は信用できると思うかい?
「術法」を習うというのは…
まるで映画の話みたいだけれど。
もしかして僕たちも映画みたいに、呪符でエーテリアスを倒し、陣法でホロウを抑制することができるんだろうか?
>映画は作り話だからね!
リン
さすがに映画みたいに派手なことはできないと思うな…
でも、儀玄さんは嘘をついてないと思う。
前にホロウにいた時、確かに常人離れな力を見せてくれたんだもん。
>≪幕間の余韻≫
…お兄ちゃんと話そう…
アキラ
リン、さっき「儀玄」という人が君を探していたよ。
さながら映画に出てくる修行者のような恰好をしていたけど…
知り合いなのかい?
リン、さっき「儀玄」という人が君を探していたよ。
さながら映画に出てくる修行者のような恰好をしていたけど…
知り合いなのかい?
①知り合いだよ
②ホロウで助けてもらったんだ
リン
知り合いだよ!
前にビビアンとホロウに行って、エーテリアスと鉢合わせた時に助けてもらったの。
お兄ちゃん、前に市長さんが言ってたことは覚えてる?
虚狩りに匹敵しうる特殊調査員を呼んで、私たちのエーテル適性の調整を手伝うって話があったよね。
儀玄さんって、市長さんに派遣されてきたその調査員さんだよ。
アキラ
そうだったのか、どうりで彼女から特別なオーラを感じたわけだ。
彼女が言うには、うちの店の風水がとても良いそうだ。
それに六分街も暮らすのに適した「福地」だと…
理にかなっている気がするな。
>本当?
アキラ
ああ…
かなり真剣な顔で言っていた、お世辞という感じじゃなさそうだった。
彼女が来ていた時、君がちょうどいなかったんだ。
店内で少し待ってもらおうかと思ったけれど、近くを散策して周囲の環境を見て回って、君が戻ってから用事の話をすると言っていた。
ということで、リン、時間があれば、近くで彼女を探してみてくれ。
ビデオ屋の外に変な人がいるみたい、確認してみよう…
…ニューススタンドに行こう…
儀玄
うーむ…
なかなか面白い店だな…
なかなか面白い店だな…
儀玄さんは私たちの能力はインプラントの異常から来ていると説明し、その力をもっと上手に操る方法を教えてくれると話した。
儀玄
こんなところで霊的な代物にお目にかかるとは…
どうやらこの通り、本当に運気を引き寄せる場所のようだな。
>これはウーフだよ
リン
霊的⋯?
この子は「ウーフ」って言って、昔からいる私のご近所さんだよ…
何がそんなに特別なの?
霊的⋯?
この子は「ウーフ」って言って、昔からいる私のご近所さんだよ…
何がそんなに特別なの?
儀玄
いやなに、この品種で人の性質がわかるやつはあんまりいないからな。
思わずグッときたのさ。
>ハスキーをバカにしないで!
リン
ハスキーにだって…
賢い子はいるもん!
ウーフがその証拠だよ。
儀玄
そうだな。
とはいえ、賢いというのも考えものさ。
おかげで彼は日夜ここを預かることになり、主人と離れて自由もない。
まさに「禍福は糾える縄の如し」だ。
もっとも、見た感じでは楽しそうに過ごしているようだが。
ちょいと脱線したな…
お前さんが戻ってきたことだし、私たちの「協力」について話すとしよう。
ちょいと脱線したな…
お前さんが戻ってきたことだし、私たちの「協力」について話すとしよう。
儀玄さんはウーフの頭を軽く撫でて、レジに何枚かディニーを入れた後、ビデオ屋に戻った。
儀玄
ははあ…
本当にいい店だなあ。
気の通り道もあって、物の配置もいい…
商売にはうってつけじゃないか。
ここにいるボンプたちも、実に活気に満ちてる…
お前さんたちの財運はますます上向くだろう。
ははあ…
本当にいい店だなあ。
気の通り道もあって、物の配置もいい…
商売にはうってつけじゃないか。
ここにいるボンプたちも、実に活気に満ちてる…
お前さんたちの財運はますます上向くだろう。
アキラ
あなたが風水にも明るいとは思わなかった。
その言葉はありがたく受け取っておくよ。
…ところで儀玄さん、本当のところ何者なんだい?
儀玄
前にホロウで別れて以来だから、今回が正式なご挨拶ということになるな。
二人とも揃っているようだし、改めて自己紹介しよう。
我が名は儀玄(イーシェン)。
雲嶽山より来たりし「修行者」の一人だ。
>「修行者」?雲嶽山?
雲嶽山より来たりし「修行者」の一人だ。
>「修行者」?雲嶽山?
リン
「修行者」って…
映画に出てくる、占ったり風水を見たり、あと祈ったりして災いを払いのけてくれる人?
リアルで見たのは初めてかも…
でも…
「雲嶽山」って具体的にはどんなとこ?
儀玄
いたって普通の、修行者が集まる宗門に過ぎない。
門下生たちは新エリー都の各地を巡り、また公式の組織とも協力している。
かくいう私もいま、ホロウ調査協会に名を連ねていてな。
今回メイフラワーの依頼を受けて、お二人と協力の話し合いに来たというわけさ。
いたって普通の、修行者が集まる宗門に過ぎない。
門下生たちは新エリー都の各地を巡り、また公式の組織とも協力している。
かくいう私もいま、ホロウ調査協会に名を連ねていてな。
今回メイフラワーの依頼を受けて、お二人と協力の話し合いに来たというわけさ。
>協力とは?
リン
それで…
「協力」って具体的には?
それで…
「協力」って具体的には?
儀玄
メイフラワーがよこした資料を見たぞ。
お前さんたち、前にヘーリオス研究所でインプラントの手術を受けたな。
で、最近になって再調整をしたら体に「異常なし」が現れたと…
実はな、その「異常なし」には…
メイフラワーがよこした資料を見たぞ。
お前さんたち、前にヘーリオス研究所でインプラントの手術を受けたな。
で、最近になって再調整をしたら体に「異常なし」が現れたと…
実はな、その「異常なし」には…
我ら「雲嶽山」一門が修めている「法」といくつか共通点があるのさ。
お前さんたちが嫌じゃなければ、私はその力を、もっと上手に操る方法を教えてやれるぞ。
お前さんたちが嫌じゃなければ、私はその力を、もっと上手に操る方法を教えてやれるぞ。
アキラ
力を操る…
悪くない響きだ。
とはいえ、世の中なんでもタダというわけにはいかないだろう。
「術法」とやらの代わりに、僕たちも何かしら差し出す必要があるんじゃないか?
儀玄
ご明察。
メイフラワーの案件で、お前さん達には私といくつか調査に参加してもらう。
卦の兆しから見るに、色々と絡み合ってなんだか危険なにおいがする。
具体的なところは彼の方で調整中だそうだ。
近いうちにお前さんたちのところにも行くだろうから、まあ決めるならその時でもいいさ。
ご明察。
メイフラワーの案件で、お前さん達には私といくつか調査に参加してもらう。
卦の兆しから見るに、色々と絡み合ってなんだか危険なにおいがする。
具体的なところは彼の方で調整中だそうだ。
近いうちにお前さんたちのところにも行くだろうから、まあ決めるならその時でもいいさ。
儀玄は何か手伝って欲しいことがあるみたい、何があったか聞いてみよう。
…儀玄と話そう…
儀玄
真面目な話はここまでとしよう。
今日は天気がいい、外出日和だ。
ちょうど近くの店に物を取りに行く予定だが…
時間があれば、私と一緒に散策でもするか?
まあ、先はまだまだ長い、これを機に互いの行動スタイルを把握するのも悪くない話だろう。
>わかった
今日は天気がいい、外出日和だ。
ちょうど近くの店に物を取りに行く予定だが…
時間があれば、私と一緒に散策でもするか?
まあ、先はまだまだ長い、これを機に互いの行動スタイルを把握するのも悪くない話だろう。
>わかった
リン
確かに!
それじゃ一緒に回ってみよっか。
儀玄さん、行きたい店ってどこにあるの?
儀玄
ルミナスクエアにあってな、名を「不隠れ」という。
>その店は知ってるよ
ルミナスクエアにあってな、名を「不隠れ」という。
>その店は知ってるよ
リン
あっ…
その店は知ってるよ、でも最近は開いてないかも。
儀玄さん、それでも大丈夫?
儀玄
構わない、具体的な状況は、行って確かめるとしよう。
ヤヌス区に来るのが久しぶりでな、少し近くで散策したい。
ルミナスクエアに向かう時は私に声をかけるといい、そこで落ち合おう。
儀玄は頷いて別れを告げ、六分街から去っていった。
ルミナスクエアに行って、儀玄と合流しよう!
…ルミナスクエアへ向かおう…
短気な市民
先に僕を占ってください!
僕の番です!
僕の番です!
のんびりした市民
え?
私が先だったのに!
私が先だったのに!
「占い」
儀玄さんはルミナスクエアで人々に囲まれた。
大勢の人が占いを求めに来たものの、結局は値段を見て断念した。
短気な市民
僕の運勢を見てください!
これが僕の手相です!
見てください…
この太くて丈夫そうな財運線。
これはやっぱり、僕が大金持ちになるっていう暗示なんでしょうか!?
見てください…
この太くて丈夫そうな財運線。
これはやっぱり、僕が大金持ちになるっていう暗示なんでしょうか!?
儀玄
…ああ、見た見た。
運勢は良さそうだな。
…ああ、見た見た。
運勢は良さそうだな。
短気な市民
本当に見たんですか?
やけに早くないですか!?
儀玄
良さそうだって言ったろ…
なんだお前さん、私を信じてないのか?
良さそうだって言ったろ…
なんだお前さん、私を信じてないのか?
短気な市民
えっ…あっ!
信じます、信じます!
本当にありがとうございます…
えっ…あっ!
信じます、信じます!
本当にありがとうございます…
のんびりした市民
次は私の番よ!
ちょ、ちょっと、割り込みはズルよ!?
>この人だかりは…?
リン
儀玄さん、ここにいたんだ…
この人だかりはなに?
儀玄
来たかリン。
ここで少し休んでただけなんだが、どいつもこいつも占えってうるさいのさ。
とはいえ心配するな。
こんなの、簡単な「術法」でちょちょいのちょいだからな。
混雑する人々の輪の中で、儀玄さんは焦らず落ち着いて、一言だけ告げた――
さあさあ、占いに手相見…
どっちも一回、十万ディニーで承るよ~
その瞬間、周りで並んでいた人々は、蜘蛛の子を散らすように去っていった。
儀玄
いなくなったか?
よしよし。
どうやら術法「散財戒めの呪い」は、未だに効果てきめんとみえる。
>「散財戒めの呪い」?
リン
「散財戒めの呪い」…
それ、「術法」っていえるの?
まさかとは思うけど、教えてくれる「術法」ってそういうやつじゃないよね…?
私たち一応、営業許可証もあるれっきとしたビデオ屋だから…
こんなのでお金を巻き上げてたらクレームが来ちゃうよ!
儀玄
もちろん違うとも…
これは面倒を避けるためのちょっとしたテクだ。
雲嶽山の真なる術法は、後でゆっくりと見せてやる…
まずは例の店を探すぞ。
もちろん違うとも…
これは面倒を避けるためのちょっとしたテクだ。
雲嶽山の真なる術法は、後でゆっくりと見せてやる…
まずは例の店を探すぞ。
カンコ
ンナナ、ナナナ!
(師匠!
待って、師匠!
こんなにたくさんの人に占いを頼まれるなんて、あなたはきっと、伝説の仙人様なんだよね!)
ンン、ナンン!
(よかった、やっと生きた仙人様に出会えた!
…お願い、助けてほしいことがあるんだ!)
(師匠!
待って、師匠!
こんなにたくさんの人に占いを頼まれるなんて、あなたはきっと、伝説の仙人様なんだよね!)
ンン、ナンン!
(よかった、やっと生きた仙人様に出会えた!
…お願い、助けてほしいことがあるんだ!)
儀玄
私は仙人などではない…
ただの修行者さ。
だが、何やら問題でも起きたようじゃないか?
カンコ
ンンナ、ンナ。
(こ、この子、出荷された時に頭をぶつけてて、どこの部品が壊れたんだかわからないけど、時々ぼーっとして、反応が遅れることがあるんだ。)
ンンナナナ。
(それにネットにも接続できないみたいで、メッセージを送っても届かないし、トレンドもわからないから、余計におバカに見えちゃって。)
ンナナンン。
(それでこの子はよく他のボンプに笑われてたけど、ちょっとしたことでもすぐキレる性格だから、ああいうボンプたちとケンカばかりしてきたんだよ。)
>修理に出してみるのは?
カンコ
ンンンンンナ。
(ダメだよ…
この子はね、損傷が酷すぎて修理できないってなって、そのまま廃棄されることが怖いから、修理に行きたくないんだって。)
ナナナナンナナ。
でも、仙人様が妖怪を退治する映画が好きで、そういう人から術法を学びたいって思ってるみたい。)
ンナナ、ナナナンナ!
(あなたが説得してくれたら、その子も多分修理に行ってくれると思う!)
ンンンンンナ。
(ダメだよ…
この子はね、損傷が酷すぎて修理できないってなって、そのまま廃棄されることが怖いから、修理に行きたくないんだって。)
ナナナナンナナ。
でも、仙人様が妖怪を退治する映画が好きで、そういう人から術法を学びたいって思ってるみたい。)
ンナナ、ナナナンナ!
(あなたが説得してくれたら、その子も多分修理に行ってくれると思う!)
儀玄
修行の名義で、修理に行かせる、か…
うーむ…
言うほど難しくない頼みだな。
リン、近くにボンプの修理ポイントがあるか知ってるか?
>私がチェックしてみるね
リン
そこまでしなくてもいいよ、私が一回チェックしてみるね。
ハードウェアに大きな問題がなかったら、修理を手伝えると思うし。
儀玄
わかった、そうしよう。
カンコ
ンナナナナナナ!
(ほ、本当にいいの?
よかった!
お二方ってやっぱりすごいんだね!)
ンンナナンンナ!
(ボクの友だちはすぐ近くにいるよ、ちょっと見てみて欲しいな!)
儀玄と一緒にボンプを助けよう!
…ボンプを助けよう…
キッキ
ンナナ、ナナナ!
(ボク、なんとかして強くなってみせるよ!)
カンコ
ンナナ、ンナナナナ!
(キッキ!
見て!
仙人様を呼んできたよ!)
カンコ
ンナナ、ンナナナナ!
(キッキ!
見て!
仙人様を呼んできたよ!)
キッキ
ンンナ?
(本当?
正真正銘の仙人様?)
ンンナ?
(本当?
正真正銘の仙人様?)
カンコ
ンンナナ!
(絶対にそうだよ!
お二方はすごいんだって!
さっき、片方の師匠さんが何かの呪文を唱えただけで、大勢の人たちを追い払ったのを見たんだ!)
ンンンンンナ!
(あと、こちらの師匠が…
修行に連れて行ってくれるって!)
(絶対にそうだよ!
お二方はすごいんだって!
さっき、片方の師匠さんが何かの呪文を唱えただけで、大勢の人たちを追い払ったのを見たんだ!)
ンンンンンナ!
(あと、こちらの師匠が…
修行に連れて行ってくれるって!)
キッキ
ンナナナ?
(本当?
ボク、この日をずっと待っていたんだ!)
(本当?
ボク、この日をずっと待っていたんだ!)
儀玄
ああ、その通りだ。
だが修行をするには、それなりの素質が求められる。
そうだな、横にいるこの姉弟子に細かくチェックしてもらうといいさ。
ああ、その通りだ。
だが修行をするには、それなりの素質が求められる。
そうだな、横にいるこの姉弟子に細かくチェックしてもらうといいさ。
キッキ
ンンナ、ナナナナ!
(や、やった!
これならボクも映画みたいに、一晩で最強の仙術を会得して、ちょっかい出してきたやつらをボコボコにできるんだね!)
ンナナナ、ナンナナ!
(栄枯盛衰、諸行無常…
過去の屈辱は、このキッキが絶対に晴らしてやる!)
>ボンプのパーツをチェックする
リン
興奮するのはまだ早いって…
まずパーツをチェックさせてね。
興奮するのはまだ早いって…
まずパーツをチェックさせてね。
キッキ
ンナナ、ナナナナ!
(うん!
じゃあお願い!)
キッキのパーツを細かくチェックしてみた…
ネットモジュールに軽微な不具合があるけど、すぐ修理できる程度の問題だった。
【?】画像
リン
よし…
修理完了、今の気分はどう?
よし…
修理完了、今の気分はどう?
キッキ
ンンンナナナナ~!
(あああああ!
なにこれ?すごい!
目の前にメッセージとアップデートの通知がいっぱいで…
うおおおお!)
ンナ!
(…まさか、こ、この感覚は、噂の「悟りを得た」ってやつなのかな!
(…まさか、こ、この感覚は、噂の「悟りを得た」ってやつなのかな!
…うおおおお!
すごすぎる!)
ンナナ!ンナナ!
(ボク…悟った!
ボク悟ったぞ!)
すごすぎる!)
ンナナ!ンナナ!
(ボク…悟った!
ボク悟ったぞ!)
リン
やっとネットに接続できたんだね!
おめでとう!
おめでとう!
キッキ
ンンナ、ナナナ!
(ありがとう…ありがとう…
師匠のお二方、ボクを弟子にしてください!)
儀玄
私を師と仰ぐのはまだ時期尚早だ。
お前さんは素質があるが、精神の鍛錬がまだ必要だな。
もっと成長してから、門を叩きに来るがいい。
ボンプについてはよくわからないが、ここで一つ、「無欲恬淡の呪文」を教えてやろう。
気分が高ぶって、他のボンプとケンカしたくなった時、心の中でこう唱えてみろ――
「やつらの頭はバグだらけ」とな。
さすれば、数々の厄介事を取っ払うことができるだろう。
キッキ
ンン…ンナナナ…
(なるほど…
やつらの頭はバグだらけ…
やつらの頭はバグだらけ…)
ボンプは思考を重ねるにつれ、目線までも澄み渡っていった。
キッキ
ンンンナ!
(不思議…
この呪文を心の中で唱えていると、ちょっかい出してくるボンプたちのことを考えても腹が立たなくなった気がする。)
ンナ、ナナ!
(無欲恬淡の術、教えてくれてありがとう、師匠!
すっごく効いた気がするよ!)
儀玄
礼には及ばないさ。
ケンカは気安くしていいものではないが…
しければならない時は、必ず勝て、いいな?
キッキ
ナナ!
(わかった!
ありがとう師匠!)
カンコ
ンナナナ!
(ありがとう師匠!
お二方が手伝ってくれて、本当に助かったよ!)
儀玄
ああ…
もう無事になったのなら、これでお別れだ。
リン、早くあの店を探しに行こうか。
儀玄を骨董品屋まで連れて行こう。
…骨董品屋に行こう…
リン
儀玄さん、店はこの先だよ
儀玄
間違いない…
ここだ
「先は長い」
儀玄さんと骨董屋にやってきた、彼女はドア越しに店主と話した後、別れを告げて去っていった。
彼女とは、すぐにまた会える気がした…
儀玄
ああ、まさしくこの店だな。
>開いてないみたいだけど…
リン
この店、まだ開いてないみたいだよ…
空振りだったね。
儀玄
そうとも限らんぞ。
まあ待ってろ…
儀玄さんは店の入り口に行き、リズムよく三回、軽くノックしたあと紙片をドアの隙間から差し込んだ。
しばらくして誰かの咳払いが聞こえ、ドアの隙間を少し開けて何かを儀玄さんに手渡した。
>誰かいるの?
リン
え?
中に誰かいたんだ?
儀玄
なに、ここの店主は顔なじみとしか取引しないのさ。
普段静かに過ごしたいとかで、客にはめったに戸を開かん。
私か?
私は古い知り合いだ。
今日はただ、預けていた物を取りに来ただけさ。
>奇妙なコネがありそうだね…
リン
なんか、いろいろ変なコネがありそうだね…
それで儀玄さん、何を取りに来たの?
儀玄
のちのち調査に必要な物さ。
その時になれば分かる。
その時になれば分かる。
>…本当に?
リン
そうなの?
儀玄さんって、なーんかミステリアスだね?
儀玄
心外だな、隠し事をしてるわけじゃないぞ。
物には時節、というだろう…
今のところ急いだって仕方ないからな。
目的は果たしたから、今日はここでお開きとしよう。
なに、まだまだ先は長い…
私たちはきっとまた会うだろうさ。
ことが一段落した、儀玄のことをお兄ちゃんに伝えよう!
…お兄ちゃんと話そう…
アキラ
リン、ただいま。
順調だったかい?
リン、ただいま。
順調だったかい?
>まあまあ順調
リン
まあまあ順調だったけど、儀玄さんのやり方がちょっと…
独特?
っていうか、これが修行者のやり方ってやつなのかな…
まあまあ順調だったけど、儀玄さんのやり方がちょっと…
独特?
っていうか、これが修行者のやり方ってやつなのかな…
アキラ
そうだったのか…
リン…
儀玄さんの話、君は信用できると思うかい?
「術法」を習うというのは…
まるで映画の話みたいだけれど。
もしかして僕たちも映画みたいに、呪符でエーテリアスを倒し、陣法でホロウを抑制することができるんだろうか?
>映画は作り話だからね!
リン
さすがに映画みたいに派手なことはできないと思うな…
でも、儀玄さんは嘘をついてないと思う。
前にホロウにいた時、確かに常人離れな力を見せてくれたんだもん。
アキラ
そうか…
君の判断を信じよう。
それに、市長さんが僕たちの指導役に彼女を選んだのも、彼なりの理由があるだろう。
儀玄さんが言うには、市長さんは僕たちに、彼女の「調査」に協力するよう依頼しているらしいけれど…
具体的に何のことかは不明だ。
とにかく、今後の情報を待つとしよう、別に急を要することでもないしな。
リン、最近はずっと忙しかっただろう、この隙にしっかり休んでおこうか。
そうか…
君の判断を信じよう。
それに、市長さんが僕たちの指導役に彼女を選んだのも、彼なりの理由があるだろう。
儀玄さんが言うには、市長さんは僕たちに、彼女の「調査」に協力するよう依頼しているらしいけれど…
具体的に何のことかは不明だ。
とにかく、今後の情報を待つとしよう、別に急を要することでもないしな。
リン、最近はずっと忙しかっただろう、この隙にしっかり休んでおこうか。
>≪幕間の余韻≫
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