グルメ大作戦!・その五

グルメ屋のグルメ調査員として、今日の配達先についてサクサクボンプ
に確認しよう。

…サクサクボンプに話しかけよう…

サクサクボンプ
ンナ、ンナ…
(今日のお客様はみんな忙しそうですね、会話してる時間も惜しいようです…
ンナンナ?
(お店の注文数が、ここ数日と比べて急に増えましたね。
商売が上向いてきたのでしょうか?)
ンンナンナ!
(もう考えるのはやめにしましょう…
最後の一日です!
調査をお願いできますでしょうか!)

①問題ないよ
②今行くよ!

柳さんが料理を待ってるみたい、急いで届けよう!

…柳さんに料理を届けよう…

月城柳
ピザは全部で8枚、蒼角に5枚、残りは…

>柳さん、何を数えてるの?

月城柳
注文した数と消費量の関係を計算していまして…
ええ、つまり私が注文した分が、同僚たちで分けるのに十分かどうかを確認しているんです。

リン
あ、このピザって六課のみんなの分なんだ。
だから重かったんだね。

月城柳
あら、私の注文を貴方が持ってきてくださったのですか?
申し訳ありません。
同僚が残業で大変そうだったので、労いのつもりで注文したのですが、結果的にプロキシさんにまで時間外労働を…

リン
大丈夫!
まずは数を確認してみて、足りなかったら今注文すれば間に合うよ。

月城柳
プロキシさんが毎日デリバリーのアルバイトをこなしていれば、六課に入れるだけの体力はすぐに身につくと思います。
ただ、このピザの数はおかしいような気がしますね。
1、2、3、⋯全部で13枚あります。
私の記憶が正しければ、8枚しか注文していないはずなのですが…

ポケットから急に着信音が聞こえてきた⋯

サクサクボンプ
ンナ!ンンナ、ンナ、ナン…
(聞こえてますか?
橘福福という方からの注文も一緒のバッグに入っちゃってます!
2人とも、同じものを大量注文してて…
つい、はぁ…)

月城柳
これだけたくさん食べられるということは…
その方も蒼角のように、鬼族なのでしょうか。

「鬼!?
誰が鬼ですかっ!
あたしは雲嶽山から来た、れっきとした正義の修行者ですよっ!」
橘福福の力強い声とともに、眩しく輝く少女が目の前に現れた…

リン
今回のピザも、福福先輩が師匠のために?

橘福福
違いますよっ!
今回はお師匠さまが、あたしの頑張りを見てわざわざ注文してくれたんですっ!
でも店主さんから電話がかかってきて、待つように言われちゃいました。
福福の辞書に「待て」の字はありません!
食べたいものは、今すぐ食べなきゃですっ!

月城柳
ピザを5枚も…
貴方一人で食べきれるのですか?

橘福福
むー…
修行者の身で5枚は食べすぎですかね?
でもあそこのお店、本当に美味しいんですから!

月城柳
そうなんですか…
同僚たちの好みを考慮して、この3種の味を楽しめるピザにしたのですが…
たしかに同僚たちに食べてもらう前に、私も少し味見をしてみるべきかもしれませんね?

柳は福福の熱意に押されたかのように、ピザの包みを開けて、一切れを手に取り、そっと一口…

月城柳
確かに…
美味しいですね。
甘くて、さっぱりとした味わいです。
目を閉じてじっくりと味わってみると、まるで家のソファでくつろいでいるような心地よい感覚がしますね。
あとはクリームの乗ったワッフルでもあれば、素敵な休日になるでしょう。
あら、気付けばずいぶん話し込んでしまいましたね。
こちらの修行者の方が、遠路はるばるここまで来た理由も分かりました。
蒼角や悠真隊員も、きっとこのピザを気に入ると思います。

橘福福
ですよねっ、ですよねっ!
ぜんぶお家に持って帰って、ソファに倒れ込んでゆっくり食べたいです~!

リン
満足してくれたなら、柳さんのサインをここにもらえる?
メニューの組み合わせについての調査も兼ねてて、本名じゃなくてもいいよ。

月城柳
ですが…
このように商業的な場で六課職員の名前を出すのはあまり適切ではないかもしれませんね。
良ければ、一緒にニックネームを考えていただけますか…?

①あずき大好き…
②メガネをかけた…
③温泉に浸かる…

月城柳
はい、私に通ずるところがあると思います。
それから?

①職人
②優しい上司
③ラッパー

橘福福
んー…
なんとなくですが、あたしが思ってた印象そのままのニックネームになりましたねっ。

月城柳
外出時間も限られていますので…
プロキシさん、ここで失礼いたしますね。
ピザも六課に持ち帰らせていただきます。
同僚たちが待っていますので。
それと戻られましたら、対ホロウ六課をご支援いただき感謝しています、とお店の方に伝えていただけますか。

アナンが料理を待ってるみたい、急いで届けよう!

…アナンに料理を届けよう…

アナン
はい、分かりました!
すぐに取り掛かります!
とんでもないです、こちらこそご迷惑をおかけして申し訳ありません!

リン
いやいや私、デリバリーの手伝いに来ただけだから、そんなに気遣わなくていいって!

アナン
そんなそんな、とんでもございません!
では、これで失礼します。
どうかお元気で!

リン
あ、電話してたんだ…

アナン
あ、ごめんなさい。
さっきお客様と電話してたから、誤解させてしまったみたいですね。
だって僕が使ってるのはルミナモール自社開発の最新型人工内耳イヤホンですからね。
外からは全然見えないし、ずっと付けていても負担ゼロ、更に今ならお得に買えるんです!

リン
こんなスラスラと営業トークが出てくるなんて…
もしかして、さっきお客さんに勧めてたのってそのイヤホン?

アナン
そうです、ヘヘっ、さっきデリバリーの人だって言ってましたっけ?
長電話してたから、ちょうど喉が乾いてるところなんですよ。

アナンはコーヒーを受け取ると、一気に飲み干した。

アナン
ぷはっ――
うめぇ!
こんな天気は冷たいコーヒーに限りますねぇ!
ビーフブリトーもあったら、良い感じのアフタヌーンティーセットができるのに…
でも仕方ありません、世の中は僕みたいに至れり尽くせりな人ばかりじゃないですから…
なんたってこの僕、今期のトップセールスですからね!

リン
じゃあトップセールスさん、メニューについてのアドバイスを集めてるんだけど、名前を聞かせてもらってもいい?

アナン
ふむ、そうですね…
もしイヤホンを買ってくれるっていうなら、考えてあげても――
冗談ですよ!
名前は「モカのおしゃべり」でお願いします。
なんせこの僕、こんなにお喋りが上手ですから!

①感じたよ
②ピッタリな名前だね

アナン
……
あ、どうもどうも…
え、ええ!?
要らなくなったんですって!?
返品したいって!?
他のところの方が安い?

リン
(また電話が入ったみたい…
なんか様子が変だし、早く次の配達に行こっと…)

涼音が料理を待ってるみたい、急いで届けよう!

…涼音に料理を届けよう…

涼音
何かが目の前をうろうろしてる…?
これって人間なの?
あっ、やばっ!
上司だ、仕事に戻れっていう催促!?

リン
あの…
注文したものが届いたよ。

涼音
あっ、違った。
デリバリーの人だった。
注文したクリームワッフルが届いたんだね。
同僚が言うには、ベリー類が含まれている食べ物は目にいいんだって。
ほら、仕事で画面ばかり見てるから、今じゃ近視がかなり進んじゃってさ。

リン
近視がヤバいってレベルじゃないよ…

涼音
これ本当に効果あるのかな?
試してみようとは思うんだけど…
効果なかったら返品できるのかな?

①駄目だよ!
②だめだよ…

涼音
じゃあワッフルを手に置いてくれる?
目が悪くて、どこにあるのかがよく分からないんだ。

ワッフルの包みを開いて、涼音の手に渡した。
涼音は期待に満ちた表情でワッフルを口に運んだ…


涼音
ベリーに秘められた光の力が、体中に広がっていく…
感じる、本当に感じるわ…
なんて気持ちがいいんでしょう!
これでコーヒーも飲めたら、もっと身体が軽くなりそう!

リン
(気のせいじゃないの?)
本当に効いてるなら、せめて私の顔見て話してよ…

涼音
あ、すみません。
さっき視力が戻って興奮しちゃって、つい動き回っちゃったの。

涼音は苦笑いを浮かべながら、こちらに体を向け直した⋯

リン
名前を教えてくれない?
匿名でもいいよ。
お客さんのメニューの組み合わせのアドバイスを集めてるんだ

涼音
「光明の使者」で!
だってあなたこそが、私の「光明の使者」よ!
この名前で、あなたへの感謝の気持ちを表明するわ。
恩人さん、私はそろそろ仕事に戻らないと!
もしお店でベリーのセットが出たら、必ずまた注文するね!

涼音は振り返り、よろよろとある方向へ歩き出した。
あの様子、本当に大丈夫なのだろうか?
やはり少し休んだ方がいいのでは⋯


リン
(最後の日の食事調査も終わったし、今からサクサクボンプに報告書を提出しに行こっと!)

今日のデリバリーを終えて、リバーブ・アリーナに戻ってきた。
そろそろ、グルメ調査員としての旅路も終わりの時が近づいているのかも。

やっと全ての調査が終わった、早速リバーブ・アリーナに戻り、サクサクボンプに報告しよう。

…サクサクボンプに調査結果を報告しよう…

サクサクボンプ
ンナ…ンナナン!
(ワッフル、ビーフブリトー…
町の皆様はやはり、シンプルで温かみのあるものを求めているんですね!)
ンナ、ナン。
(これまでの調査を通じて、食材そのものについてより深い理解が得られたように思います。)
ンナナ、ンンナ。
(私は派手な料理を追い求めるのではなく、食材そのものがもたらす感動に目を向けるべきですね。)
ンンナ、ンン?
(食べ物というのは、一番シンプルで、一番簡単に幸せをもたらしてくれるものですからね。)

①そう思うよ
②うん

サクサクボンプ
ンナ、ンンナ。
(より多くのお客様の心からの笑顔を見られるよう、これからはもっと手軽で身近なメニューを開発していきたいと思います。)
ンナンナンナ。
(今後も調査員としてではなく、一般のお客様として当店をご利用いただけますと幸いです。)
ンンナ。
(だって、お客様は当店のメニューを半額で楽しめる権利をお持ちですからね。)

>他の人も連れてきたら、割引してくれるの?

サクサクボンプ
ンナ、ンナ。
(一人くらいなら、まあいいでしょう。)

リン
やった!
今度お兄ちゃんも連れてこよっと!

サクサクボンプ
ンナナ。ンンナ。
(では、また今度お会いしましょう、この店の運命を決めた方。
「私は確信していました。
私たちがこうして出会い、この店の運命を決める重要な対話をすることを!」…)
ンナ、ンナ、ナン!
(今思い返してみると、あの時私が言った言葉は、本当に的中したようですね!)

サクサクボンプ
今日もお疲れさまでした、それでは~

《依頼完了》

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