輝きのモーメント/追跡を振り切れ

ホロウに入る前、イヴリンさんは帝高の警備員に、応援を寄こすよう連絡していた。
襲撃者のをかわし、アストラさんを合流地点まで案内しよう。

依頼人:イヴリン
場所:【?】
目標:アストラさんを合流地点まで案内しよう

「偽りの締め切り」
アストラは興奮気味に、ヨランの遺作探しに協力することになったプロキシの兄妹についてイヴリンに話した。
しかし、イヴリンはコンサートのメインとなる曲の締止め切りが迫っていると言う。
話をそらそうと可愛くごまかすアストラだが、イヴリンには効かなかった。
その時、二人の跡をつけてくる怪しい車に気づいた。
イヴリンのとっさの判断でホロウに逃げ込み、者を振り切ることにした。

車に乗り込んだアストラは大きく伸びをすると、車内に話し声のようなノイズが響いていることに気づく。
よく見ると、車載テレビ電話で一人の男性が怒号をあげている――

【?】本文

襲擊者
ふん、ホロウの中に隠れれば逃げられるとでも思ったか?

イヴリン
迎えの手配なら、ホロウへ入る前に済ませた
ここからそう遠くないはずだ。
行こう

襲撃者
絶対に逃がさんぞ、アストラ!

イヴリン
貴様の相手は私だ。
貴様に、お嬢様と口を利く資格などない

襲擊者
情報は正しかったか!
なかなかやるみたいだな!
これがお前たちの「強み」ってわけか?
さすがは「大資本のお神輿」だな!

イヴリン
黙れ…!

アストラ
イヴ!
大丈夫!?

イヴリン
私は大丈夫だが、まだ油断はできない。
お前たちは先にお嬢様を連れて戻れ。

帝高のボディーガード
了解です!

アストラ
イヴは?
一緒に来てくれないの?
一人じゃ危ないわ!

イヴリン
気になることがあるんだ。
あの襲撃者たちの目的を、しっかり調べる必要がある。
お嬢様、先に車で帰っていてくれ。
すぐに追いつく。

アストラ
でも…
うん、わかったわ。
きっと貴方なりの理由があるのよね。

アストラ
それじゃあ先に帰るわ、イヴ。
危ないことしちゃだめよ!

イヴリン
ああ。

アストラが無事行ったのを見送ったイヴリンは、ほっと息をついた――

イヴリン
(さっきの襲撃者たちは、「情報」と言っていたな。)
(お嬢様の動向に目を光らせているやつがいる。
ふむ…
他にかかわっていそうなのは…)
(幸い、相手は素人のようだ。)
(先の戦闘で通信機を落とされたことに気付かないとはな…)
(通信機があれば、襲撃者の身元がわかるはずだ。
さて、お嬢様のスケジュールは一体全体どうやって漏れた?)

>変なもの

イヴリン
見つけた。
これだ。
ふん…
完全に初期化されているとは。
通信機を失う心配をしていないのも道理だな?
だが彼らが言っていたように、データを完全に消しさる術など存在しない。
どうやら、古い友人に会う時が来たようだ。
彼女に接触するための暗号は…
ああ、そうだ。
六分街のあの公衆電話だったな。

>≪輝きのモーメント≫

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