【?】此処に眠る者(中)/狙われる不幸
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
浅羽悠真
おっと、時間どおりだね。
浅羽悠真
冗談だって。
気付いてると思うけど、これは前回の依頼に関係してるんだ。
おっと、時間どおりだね。
この店、結構評判がいいみたいだ。
お客さんがずいぶん入ってる。
お客さんがずいぶん入ってる。
>火鍋は好き?
浅羽悠真
まあまあかな。
特に誰かの奢りなら、食べなきゃソンってね。
浅羽悠真
まあまあかな。
特に誰かの奢りなら、食べなきゃソンってね。
リン
…まさか悠真、一緒に誰かにたかろうって話じゃないよね?
冗談だって。
気付いてると思うけど、これは前回の依頼に関係してるんだ。
今日奢ってくれるのは、あんたも会ったことがある人なんだけど…
理由のない親切には、裏があるかもしれないからさ。
もし途中で危ないことになったら、あんたにどうにかしてもらおうと思って。
それで、できることなら僕のお骨は海に撒いてくれると助かるかな。
①【?】え?
②一体何の話ㄜ…
浅羽悠真
おっと、思ってたより話し込んでたみたいだ。
噂をすればなんとやら…
少し離れたところに見覚えのある姿が現れた。
それは先日悠真と久方ぶりの再会を果たした、あの「兄弟子」だ。
彼の後ろには、緊張した面持ちの三人の若者が控えている。
②一体何の話ㄜ…
浅羽悠真
おっと、思ってたより話し込んでたみたいだ。
噂をすればなんとやら…
少し離れたところに見覚えのある姿が現れた。
それは先日悠真と久方ぶりの再会を果たした、あの「兄弟子」だ。
彼の後ろには、緊張した面持ちの三人の若者が控えている。
霧島
待たせたな、悠真。
こちらは…?
こちらは…?
浅羽悠真
僕の友達のリンちゃん。
あんたが開いた療養所に興味があるんだって。
こう見えてもリンちゃんは超のつく大金持ちでさ、おまけに前途有望な経営者…
うまくいけば、あんたのところに資金援助とか…
してもらえるかもしれないですよ。
彼女みたいな大富豪は、往々にして慈善事業に目がないからね。
僕の友達のリンちゃん。
あんたが開いた療養所に興味があるんだって。
こう見えてもリンちゃんは超のつく大金持ちでさ、おまけに前途有望な経営者…
うまくいけば、あんたのところに資金援助とか…
してもらえるかもしれないですよ。
彼女みたいな大富豪は、往々にして慈善事業に目がないからね。
①え?
②【?】そ、私大富豪なの
②【?】そ、私大富豪なの
浅羽悠真
あれれ、なんか恥ずかしがってる?
まあ…
お金がある人ほど、お外でひけらかすのは憚られるよね…
わかるわかる。
霧島
ははは、それは光栄だな。
では、俺も自己紹介を――
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
【?】ムービー
霧島
療養所で預かっている子どもたちだ。
椿、佳奈、涼介。
挨拶ししなさい。
療養所で預かっている子どもたちだ。
椿、佳奈、涼介。
挨拶ししなさい。
【?】本文
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
【?】タイトル
…ポート・エルピスに行こう…
(【?】アキラ)
浅羽悠真
はい、とうちゃーく。
はい、とうちゃーく。
涼介
浅羽さん…
ちょっとスピード出しすぎじゃない?
オレ結構…
浅羽さん…
ちょっとスピード出しすぎじゃない?
オレ結構…
浅羽悠真
ゴメンゴメン、車酔いしちゃった?
少し休んだほうがいいかな?
涼介
だ、大丈夫…
悠真はいつもの笑顔を引っ込め、辺りをじっくりと見回した。
その金色の瞳には珍しく鋭い光が宿っている。
やがて周囲の状況を確認し終わると、ほっと息をついた。
浅羽悠真
君たちのお迎えとやらは、まだ来てないみたいだね。
それじゃ――
海を見に行こっか!
①【?】いいね!
②え?
②え?
そんなに驚くことかな?
せっかく海の近くまで来たんだしさあ、ね?
椿
…ちょっと、それはやめておいたほうがいいんじゃない?
霧島先生に怒られちゃう――
…ちょっと、それはやめておいたほうがいいんじゃない?
霧島先生に怒られちゃう――
涼介
そ…そうだよ!
霧島先生が前に言ってたんだ。
オレたちの体のためには、長時間外に出ないほうがいいって。
だから…
そ…そうだよ!
霧島先生が前に言ってたんだ。
オレたちの体のためには、長時間外に出ないほうがいいって。
だから…
浅羽悠真
君たち、あれの言うことを真に受けてるわけ?
椿
…あたしたちは…
浅羽悠真
大丈夫だって。
ここにいる全員が何も言わなければ、バレやしないんだからさ。
涼介
でも――
佳奈
わたしは…
海を見に行きたい。
海を見に行きたい。
涼介
佳奈ちゃん…
浅羽悠真
はいはい、みんなあんまり深く考えない!
何かあってもお兄ちゃんがなんとかしてあげるからさ、今は黙ってついてくること!
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
港の景色は素晴らしいね。
みんなとお喋りしよう
みんなとお喋りしよう
…埠頭でみんなとお喋りしよう…
(【?】アキラ)
佳奈
すごい…きれい…
涼介
うん…
こっち側から見るとこんなにきれいだったなんて…
うん…
こっち側から見るとこんなにきれいだったなんて…
①この近くに住んでるんじゃ?
②【?】ここに遊びに来たことはないの?
佳奈
②【?】ここに遊びに来たことはないの?
佳奈
……
涼介
その…
もちろん来たことはあるんだけど、よく覚えてなくて。
はは…
涼介
その…
もちろん来たことはあるんだけど、よく覚えてなくて。
はは…
椿
そ、そうなの。
病気のせいで、外に出る機会なんてほとんどなかったから…
浅羽悠真
みんな、肩の力を抜きなって~
事ここに至っては、いい機会だと思って楽しめばいいんだよ。
うん、なんだかここは一段と空気が澄んでる気がするなあ。
うん、なんだかここは一段と空気が澄んでる気がするなあ。
佳奈
あっ!
あそこにカモメが…
椿
えっ、どこどこ?
あたしも見たい!
涼介
カモメなんて見て何が面白いんだか――
涼介
カモメなんて見て何が面白いんだか――
うわあああ!!
なんでこっちに飛んでくるんだ!
なんでこっちに飛んでくるんだ!
椿
あははは!
きっと悪口言ったのが聞こえたんだよ!
きっと悪口言ったのが聞こえたんだよ!
佳奈
…ずっとこうしていられたらいいのに。
涼介
佳奈…
佳奈の言葉が何かのスイッチを押したかのように、三人の表情が一気に重くなった…
その時、遠くに何かを見つけたのか、悠真の表情が一瞬で険しくなった。
しかし次の瞬間には、またいつものように柔らかい笑みを浮かべ、先ほどの変化は錯覚だったと思ってしまうほど、自然に振る舞い始める…
浅羽悠真
みんな、ちょっと提案なんだけど…
今日は天気もいいし、せっかく人数も揃ってる。
みんなで一緒にゲームでもするのはどうかな?
たとえば…
そうだな、かくれんぼとか。
①かくれんぼ!かくれんぼ!
②【?】ずいぶん唐突だな…
②【?】ずいぶん唐突だな…
浅羽悠真
おっ、あんたも好きだと思ってたんだ。
じゃあ僕とリンちゃんで鬼をやるから、君ら三人は隠れる側ってことで。
涼介
え?
なんで急にかくれんぼなんて…
佳奈
たまには…
遊ぶのも悪くないんじゃないかな。
椿
佳奈ちゃんがそう言うなら…
わかった、じゃあ一緒に行こう!
わかった、じゃあ一緒に行こう!
浅羽悠真
はいはい隠れた隠れた〜
あんまり遠くには行かないでよね!
悠真と一緒に背を向けると、みんなが走り去る音が背後から微かに聞こえてきた。
浅羽悠真
困惑してるね、わかるよ。
悠真と一緒に背を向けると、みんなが走り去る音が背後から微かに聞こえてきた。
浅羽悠真
困惑してるね、わかるよ。
①なんで突然かくれんぼなんて?
②【?】さっき何か見えたの?
②【?】さっき何か見えたの?
浅羽悠真
さすが、鋭い。
霧島が言ってた「お迎え」さ。
ほら…あそこ。
でもあんまり目がよくないのか、ずっと僕らに気付いてないみたいなんだよね。
①【?】あの子たちを迎えに渡したくなくて
②隠れるよう言ったの?
浅羽悠真
まあね…
あの子たちの様子はどう見ても変だ。
まるで何かに怯えてるみたいだった…
霧島があの子たちを連れてきたのは、おおかた自分は心を入れ替えた…
っていうアピール。
それで僕が師匠の捜索に加わるだろうって打算だね。
直感が告げてるんだ…
あいつの嘯いてた「療養所」には、何か問題があるって。
食事中、霧島を邪険にしてたのもあの子たちから直接聞きだせることがないか、試したかったからなんだ。
浅羽悠真
まあね…
あの子たちの様子はどう見ても変だ。
まるで何かに怯えてるみたいだった…
霧島があの子たちを連れてきたのは、おおかた自分は心を入れ替えた…
っていうアピール。
それで僕が師匠の捜索に加わるだろうって打算だね。
直感が告げてるんだ…
あいつの嘯いてた「療養所」には、何か問題があるって。
食事中、霧島を邪険にしてたのもあの子たちから直接聞きだせることがないか、試したかったからなんだ。
①【?】だから治安官を呼んだんだ!
②セスとはグルだったの?
浅羽悠真
まさか!
ただ匿名で通報しただけだよ。
それに、通報の内容にも嘘はない。
全部むかーし霧島がやったことだからね。
有罪にするには証拠が足りないかもしれないけど、治安局でしばらくお茶をしばいててもらうには十分さ。
それより今困ってるのは…
あの子たちが僕のことまで警戒してることだ。
育った環境を考えれば、それも仕方ないことだとは思うけど…
とにかく、霧島が何を企んでるのか聞き出すためにも…
まずはあの子たちに信用してもらわないとね。
ああ、その前に…
あの厄介なお迎えを片付けるほうが先か。
そう言うと、悠真はスマホを取り出していじり始めた…
浅羽悠真
これでよしっと。
お金の力をすこし使って、何人かに手を貸してほしいって連絡しといた…
あのお迎え、午後いっぱいはいい夢見られるよ。
これでよしっと。
お金の力をすこし使って、何人かに手を貸してほしいって連絡しといた…
あのお迎え、午後いっぱいはいい夢見られるよ。
①【?】これが執行官のすることなの?
②裏と表、両方に顔が利くの?
②裏と表、両方に顔が利くの?
浅羽悠真
あらら…
それ以上は言わないほうがいいかな。
この世界には黒も白もない…
上等な灰色があるだけさ。
それじゃあ、そろそろあの子たちを探しにいこうか。
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
(【?】アキラ)
屈強ボンプ
ンナ?
(もう終わったのか?)
強面ボンプ
ンナ?
(もう終わったのか?)
強面ボンプ
ンナナ。
(お前は安心して見張りを続けてればいい。
俺の仕事で問題が起きたことなんて、今までないだろ?)
強面ボンプ
ンナンナ。
(心配すんな、あいつなら今ぐっすり眠ってっから)
(お前は安心して見張りを続けてればいい。
俺の仕事で問題が起きたことなんて、今までないだろ?)
強面ボンプ
ンナンナ。
(心配すんな、あいつなら今ぐっすり眠ってっから)
屈強ボンプ
ンナンナ。
(それならよかった。
今回の依頼主はなかなか気前がいい…
簡単な仕事だから仲介業者に少し取られるが、それでも許容範囲だ)
強面ボンプ
ンナンナ。
(それならよかった。
今回の依頼主はなかなか気前がいい…
簡単な仕事だから仲介業者に少し取られるが、それでも許容範囲だ)
強面ボンプ
ンナンナ、ンナ。
(これからもこんな仕事ばかりだといいんだが…
寝てるだけで稼げるしな)
屈強ボンプ
ンナ、ナナ。
(調子に乗るのはよくない。
実際に寝てるだけで稼げてるのは仲介業者だからな…
俺たちは真面目に働こう)
(これからもこんな仕事ばかりだといいんだが…
寝てるだけで稼げるしな)
屈強ボンプ
ンナ、ナナ。
(調子に乗るのはよくない。
実際に寝てるだけで稼げてるのは仲介業者だからな…
俺たちは真面目に働こう)
-------------------------
悠真の提案でかくれんぼをすることになった。
彼と一緒に、隠れている子供たちを見つけよう。
彼と一緒に、隠れている子供たちを見つけよう。
…子供たちを見つけよう…
椿
うわっ、見つかっちゃった!
かくれんぼなんて久しぶりだったけど、思ったより楽しかったかも…
浅羽悠真
椿ちゃん、隠れるのうまいね。
ずいぶん探したよ。
椿ちゃん、隠れるのうまいね。
ずいぶん探したよ。
椿
えっ、本当?へへ…
浅羽悠真
ほんとほんと、いい場所に隠れたね。
あ、そういえば…
椿ちゃんに聞きたいことがあってさ。
霧島センセー、僕のことを君らに紹介するとき何て言ってたかな?
浅羽悠真
ほんとほんと、いい場所に隠れたね。
あ、そういえば…
椿ちゃんに聞きたいことがあってさ。
霧島センセー、僕のことを君らに紹介するとき何て言ってたかな?
椿
先生は…
あなたが先生にとって大事なお客さんだから、ちゃんと礼儀正しく接するように…
って言ってた。
先生は…
あなたが先生にとって大事なお客さんだから、ちゃんと礼儀正しく接するように…
って言ってた。
浅羽悠真
やれやれ…
作り話の好きな人だ。
たしかに子供の頃は接点があったけど、今はもうなんの関りもないのに。
作り話の好きな人だ。
たしかに子供の頃は接点があったけど、今はもうなんの関りもないのに。
まさか、僕が対ホロウ行動部だからって、何か違法な便宜を図らせようと…?
無理無理、そんなことしたら職務違反でクビだって!
無理無理、そんなことしたら職務違反でクビだって!
椿
じゃあ…
どうして
霧島先生と一緒に…?
じゃあ…
どうして
霧島先生と一緒に…?
浅羽悠真
ああ…
実は最近ホロウでお仕事してたとき、侵蝕でエーテリアスみたくなっちゃった男の子がいたんだけど…
その子がちょうど、君らんとこの患者だったんだ。
名前は…
なんだっけ、たしか「信也」とかいったような…
名前は…
なんだっけ、たしか「信也」とかいったような…
椿
……!
浅羽悠真
霧島センセーの話だと、信也くんは病気の発作に耐えられなくなった…
それで自ら命を絶つことを選んで、ホロウに飛び込んだ…って。
霧島センセーの話だと、信也くんは病気の発作に耐えられなくなった…
それで自ら命を絶つことを選んで、ホロウに飛び込んだ…って。
椿
まさか…
信也くんはそんな子じゃな――あっ。
浅羽悠真
そんな子?
まさか…
信也くんはそんな子じゃな――あっ。
浅羽悠真
そんな子?
椿
な、なんでもない。
浅羽悠真
…そういえば椿ちゃん、佳奈ちゃんをずいぶん気にかけてるみたいだけど、それはどうしてだい?
浅羽悠真
…そういえば椿ちゃん、佳奈ちゃんをずいぶん気にかけてるみたいだけど、それはどうしてだい?
椿
…信也くんのことは、あの子にとってすごくショックなことだったから。
信也くんと佳奈ちゃんはずっと一緒で、ほとんど幼馴染みたいだったの。
あの子たちは最初に療養所に入ってきた患者で…
信也くんと佳奈ちゃんはずっと一緒で、ほとんど幼馴染みたいだったの。
あの子たちは最初に療養所に入ってきた患者で…
きっと長い間、お互いに支え合って過ごしてきたんだと思う。
浅羽悠真
なるほど、だから佳奈ちゃんはあんなに元気がないのか。
それは心配だね…
前に仕事で会った女の子を思い出すな。
その子は心に問題を抱えてたけど、家族がそれを無視したせいで状況が悪化して…
最終的に自ら命を絶つ道を選んじゃったんだ…
なるほど、だから佳奈ちゃんはあんなに元気がないのか。
それは心配だね…
前に仕事で会った女の子を思い出すな。
その子は心に問題を抱えてたけど、家族がそれを無視したせいで状況が悪化して…
最終的に自ら命を絶つ道を選んじゃったんだ…
椿
そ、そんな怖いことって…!?
まさか、佳奈ちゃんもそうなっちゃうなんてこと…
まさか、佳奈ちゃんもそうなっちゃうなんてこと…
浅羽悠真
実は僕も、心理学ってやつをかじったことがあるんだけど…
このままあの子を放っておくのは、危ないかもしれない。
実は僕も、心理学ってやつをかじったことがあるんだけど…
このままあの子を放っておくのは、危ないかもしれない。
椿
そ、そんな…
どうすれば…
お願い、佳奈ちゃんを助けて!
浅羽悠真
佳奈ちゃんに何が起こったのか、詳しく教えてもらえるかな?
椿
本当のことを言うと…
佳奈ちゃん。
浅羽さんが言ってた子と同じようになってきてる気がするの…
た、たしかにあたしたちは病気だけど…
でも、前までの佳奈ちゃんはあんな感じじゃなかった!
佳奈ちゃんはもともと、療養所で一番明るい子だったの。
療養所に来たばかりの頃は、あたしも本当に耐えられないって思ってた。
でも佳奈ちゃんが元気づけてくれたおかげで、辛い時期をなんとか乗り越えられたんだ…
でも信也くんのことがあってから、すっかり変わっちゃった。
すごくすごく落ち込んで、口数が少なくなって、食事も取らなくなって…
あたしがどんなに説得しても、全然効果なかった。
このままじゃ佳奈ちゃんの身体がもたない!
あの子はあたしにとって、一番大切な…
友達なの。
あの子には…
あの子にだけは、どうしても幸せになってほしいの…!
お願い…
佳奈ちゃん。
浅羽さんが言ってた子と同じようになってきてる気がするの…
た、たしかにあたしたちは病気だけど…
でも、前までの佳奈ちゃんはあんな感じじゃなかった!
佳奈ちゃんはもともと、療養所で一番明るい子だったの。
療養所に来たばかりの頃は、あたしも本当に耐えられないって思ってた。
でも佳奈ちゃんが元気づけてくれたおかげで、辛い時期をなんとか乗り越えられたんだ…
でも信也くんのことがあってから、すっかり変わっちゃった。
すごくすごく落ち込んで、口数が少なくなって、食事も取らなくなって…
あたしがどんなに説得しても、全然効果なかった。
このままじゃ佳奈ちゃんの身体がもたない!
あの子はあたしにとって、一番大切な…
友達なの。
あの子には…
あの子にだけは、どうしても幸せになってほしいの…!
お願い…
佳奈ちゃんを助けてあげて!
浅羽悠真
わかった、安心して。
お兄ちゃんたちがあの子を助けてみせるから。
信じてもらえないかもしれないけど、実は隣にいるこの人も人助けが大の得意なんだ。
①うんうん、そうなの!
②【?】それほどでもないかな…
②【?】それほどでもないかな…
浅羽悠真
そうそう、自分のことをよく分かってるとこが好きなんだよねぇ。
椿
それじゃあ、お願い…
それじゃあ、お願い…
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
…子供たちを見つけよう…
涼介
やっぱり見つかっちゃったか。
ところで、佳奈ちゃんは見つかった?
やっぱり見つかっちゃったか。
ところで、佳奈ちゃんは見つかった?
①【?】ううん、まだだよなんで?
②あの子のことが気になる?
②あの子のことが気になる?
涼介
そ、そういうんじゃなくて!
ただ最近佳奈ちゃんの調子がよくないから、ちょっと心配なんだ…
浅羽悠真
ねえ、ずっと聞きたかったんだけどさ――
ねえ、ずっと聞きたかったんだけどさ――
君、あの「佳奈ちゃん」って子が好きでしょ?
【?】なん
浅羽悠真
恥ずかしがらなくてもいいって。
実際、結構お似合いだと思うけどな。
浅羽悠真
恥ずかしがらなくてもいいって。
実際、結構お似合いだと思うけどな。
涼介
ほ、ほんとに!?
オレと佳奈ちゃん、お似合いに見える!?
①【?】すごくお似合いだよ
②悠真の言うとおりだよ
③【?】(目を逸らす)
涼介
なんでそれを!
あっ、ちがっ、オレが言いたいのは…
あっ、ちがっ、オレが言いたいのは…
涼介
でも佳奈ちゃんは、オレのことなんか好きじゃないと思う…
だって、あの子がずっと見てきたのは信也だから…
あっ、信也ってのはオレたちの療養所の友達なんだ。
でもいろいろあって、もう…
いないんだけど…
浅羽悠真
なるほど、もういなくなっちゃった子には永遠に勝てないって?
浅羽悠真
そうそう、僕の見る目を信じて!
涼介
そんなんじゃない!
信也が…
あいつが死んだのは、オレたちのためだったから!
オレにあいつみたいな勇気はない…
今だって、逆らうことすらできないのに…
浅羽悠真
その友達はすごいことを成し遂げたんだね。
涼介
あ、ああ。
詳しいことは…
言えないけど。
浅羽悠真
わかってるよ。
話は変わるけど、君らの療養所…
みんなすごく仲がいいみたいだね。
涼介
話は変わるけど、君らの療養所…
みんなすごく仲がいいみたいだね。
涼介
……
オレたちみたいな人間は、いつ死ぬか分からない。
それに、この病気の特性で…
療養所に長くいる人とか、年齢が高い人ほど発病しやすいんだ。
昨日まで元気だった人が、翌日にはもう会えなくなってるなんてことも、オレたちのとこではよくあって…
だから仲がいいのは当然なんだよ。
だって、そのときの出会いとか、会話とか…
全部、それが最後になるかもしれないからな。
オレも時々、わからなくなるんだ…
みんなが必死に生きようとすることに、本当に価値なんてあるのかなって…
浅羽悠真
それに、この病気の特性で…
療養所に長くいる人とか、年齢が高い人ほど発病しやすいんだ。
昨日まで元気だった人が、翌日にはもう会えなくなってるなんてことも、オレたちのとこではよくあって…
だから仲がいいのは当然なんだよ。
だって、そのときの出会いとか、会話とか…
全部、それが最後になるかもしれないからな。
オレも時々、わからなくなるんだ…
みんなが必死に生きようとすることに、本当に価値なんてあるのかなって…
浅羽悠真
あるとも。
悠真は真剣な表情で涼介を見つめる。
その金色の瞳は深く穏やかで、多くの語られざる物語を抱えているかのようだった。
彼は目の前の人を通して、無数の記憶の断片の中にいる自分を見つめているように見えた。
悠真は真剣な表情で涼介を見つめる。
その金色の瞳は深く穏やかで、多くの語られざる物語を抱えているかのようだった。
彼は目の前の人を通して、無数の記憶の断片の中にいる自分を見つめているように見えた。
浅羽悠真
僕が信じたいからね…
どんなことにも価値はあるって。
僕が信じたいからね…
どんなことにも価値はあるって。
だから、最後の瞬間が本当に訪れるその時まで…
絶対に諦めちゃダメだ。
いいね?
絶対に諦めちゃダメだ。
いいね?
涼介
…わ…わかった。
そうだ、よかったら佳奈ちゃんと話してくれないか?
信也のことがあって、すごく落ち込んでるみたいだから…
変に思い詰めて、バカなことしないか心配で…
信也のことがあって、すごく落ち込んでるみたいだから…
変に思い詰めて、バカなことしないか心配で…
浅羽悠真
それなら大丈夫、僕らがちゃんと話してみるから。
それなら大丈夫、僕らがちゃんと話してみるから。
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
涼介
佳奈ちゃん、もしかして迷子になっちゃったのかな…
佳奈ちゃん、もしかして迷子になっちゃったのかな…
椿
早く見つけないと…
浅羽悠真
手分けして探そう。
そんなに遠くには行ってないはずだ。
椿
分かった!
>どこを探せばいい?
浅羽悠真
これは直感なんだけど…
灯台のあたりが怪しい気がする。
浅羽悠真
これは直感なんだけど…
灯台のあたりが怪しい気がする。
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
佳奈は灯台の近くに隠れてるのかも…
探しに行ってみよう。
探しに行ってみよう。
…灯台の近くに行こう…
(【?】アキラ)
椿
佳奈ちゃん、こっちにもいなかった…
涼介
まさかとは思うけど…
こっそり灯台にのぼったとか?
浅羽悠真
…上に行ってみよう。
まさかとは思うけど…
こっそり灯台にのぼったとか?
浅羽悠真
…上に行ってみよう。
椿
え、ちょっと待って、ここって立ち入り禁止じゃなかった!?
浅羽悠真
忘れちゃった?
僕って一応執行官なんだ。
僕って一応執行官なんだ。
こういうときは、僕を信じてくれたらいい。
さあ、灯台の上に行こう。
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
佳奈
こんな景色、久しぶりに見た…
浅羽悠真
じゃあ、たくさん見ておきなよ。
ここの景色は逃げたりしないからさ。
じゃあ、たくさん見ておきなよ。
ここの景色は逃げたりしないからさ。
佳奈
…わたしたちの病気のこと、知ってるんですか?
浅羽悠真
もちろん。
信也くんのことも、全部ね。
お友達が心配してたよ。信也くんのことも、全部ね。
あの子たち、佳奈ちゃんには元気溌剌でいてほしいってさ。
佳奈
……
わたしもみんなの病気が治ることを願ってる。
でも「あの人たち」は、わたしたちが元気になることなんて望んでないんです。
わたしもみんなの病気が治ることを願ってる。
でも「あの人たち」は、わたしたちが元気になることなんて望んでないんです。
浅羽悠真
そうだね。
だから?
佳奈
…え?
浅羽悠真
たしかに「あの人たち」は君らが元気になることを望んでない。
で、だから何?
それが君たちとどんな関係があるって言うんだい。
君が考えるべきことは、最初から一つだけ――
君自身が何を望んでるか、じゃないの。
佳奈
…教えてください。
もし生まれた時から短くて苦しい人生を送ることが運命づけられてるとしたら、わたしたちはどうして生き続けないといけないんでしょうか?
浅羽悠真
おっと、これは重たいやつが来ちゃったな…
そうだなあ、僕自身を例にするなら…
「いつかきっといいことがある」って信じたいから、かな。
僕も君らと同じで、子供の頃は身体のせいでずっと病室に閉じ込められてたんだ。
でも少なくとも今は、自分の意思で風のあたる場所へ行けるようになった。
おっと、これは重たいやつが来ちゃったな…
そうだなあ、僕自身を例にするなら…
「いつかきっといいことがある」って信じたいから、かな。
僕も君らと同じで、子供の頃は身体のせいでずっと病室に閉じ込められてたんだ。
でも少なくとも今は、自分の意思で風のあたる場所へ行けるようになった。
悠真は海を見つめた。
柔らかい海風が彼の黄色いハチマキをなびかせ、遠くからは空を飛ぶカモメの澄んだ鳴き声が聞こえてくる。
海面は太陽の光を受けて黄金色に輝いていたが、最も眩しい光は彼の瞳の中にあった。
浅羽悠真
弓を使う人って、だいたい風が嫌いでさ。
矢の軌道を狂わせるからね。
でも僕は風が好きなんだ。
風は僕に自由って感覚をくれるから。
佳奈
…そうですか。
浅羽さんに詩的な一面があるとは知りませんでした。
もっと辛辣な答えが返ってくると思ってたのに。
浅羽悠真
これでも僕、子供には優しくしてるつもりなんだけどな…
弓を使う人って、だいたい風が嫌いでさ。
矢の軌道を狂わせるからね。
でも僕は風が好きなんだ。
風は僕に自由って感覚をくれるから。
佳奈
…そうですか。
浅羽さんに詩的な一面があるとは知りませんでした。
もっと辛辣な答えが返ってくると思ってたのに。
浅羽悠真
これでも僕、子供には優しくしてるつもりなんだけどな…
①【?】悠真はいつも優しいよ
②たしかに悠真は毒舌だから
浅羽悠真
まあ、あんたの言うことも一理あるけど…
僕が毒を吐くのは、その必要があるって思った相手だけだって。
佳奈
…仲がいいんですね。
浅羽悠真
まあ、あんたの言うことも一理あるけど…
僕が毒を吐くのは、その必要があるって思った相手だけだって。
佳奈
…仲がいいんですね。
浅羽悠真
まあね、リンちゃんは僕にとって一番の相棒だからさ。
この子なしじゃ僕は一歩も進めない。
さて、話をもとに戻そう。
これは君の人生だから、なんのために生きるのかは自分で決めなきゃならない。
もちろん、もし本当に生きてたくないっていうなら、それも仕方のないことだと思うけど。
①そんなこと言っちゃダメでしょ!
②【?】真に受けないでよ、佳奈ちゃん
②【?】真に受けないでよ、佳奈ちゃん
浅羽悠真
ええ?
本当のこと言っただけなんだけどな。
毎日「頑張れ!」「絶対に生きろ!」なんて、自己啓発セミナーの押し売りじゃないんだからさ…
鬱陶しくもなるよね?
佳奈
…そうですね。
被害者にとって、そういう言葉はただ耳障りに感じるだけですから。
ただ、自分を被害者だって思い込むよりは…
ええ?
本当のこと言っただけなんだけどな。
毎日「頑張れ!」「絶対に生きろ!」なんて、自己啓発セミナーの押し売りじゃないんだからさ…
鬱陶しくもなるよね?
佳奈
…そうですね。
被害者にとって、そういう言葉はただ耳障りに感じるだけですから。
ただ、自分を被害者だって思い込むよりは…
心の中で、「自分は生存者だ」って前向きでいる方がいくらかいいかなとは思うけど。
浅羽悠真
信也くんも、自分をただの被害者だとは思ってなかったんじゃないかな。
彼なりに、道を選んだんだと思うよ。
大切な人を守るためにさ。
浅羽悠真
信也くんも、自分をただの被害者だとは思ってなかったんじゃないかな。
彼なりに、道を選んだんだと思うよ。
大切な人を守るためにさ。
佳奈
……!
その時、ようやく椿と涼介がやってきた。
椿
佳奈ちゃん、ここにいたんだね!
佳奈ちゃん、ここにいたんだね!
涼介
だ、大丈夫か?
だ、大丈夫か?
佳奈
わたしは大丈夫。
ただ…
ここの景色を目に焼き付けて、ちゃんと覚えておきたいと思っただけなの…
わたしは大丈夫。
ただ…
ここの景色を目に焼き付けて、ちゃんと覚えておきたいと思っただけなの…
浅羽悠真
それを早く言ってほしかったな、お安い御用さ。
せっかくこうして集まったんだから、記念に写真を撮ろうよ。
写真なら、この瞬間を切り取って残しておけるからね。
写真なら、この瞬間を切り取って残しておけるからね。
①【?】いいね!
②私が撮る!
②私が撮る!
浅羽悠真
うんうん、当然写真のプロであるリンちゃんに任せるべきだと思うね!
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
>しゃしん
(【?】アキラ)
-------------------------
【?】
-------------------------
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
浅羽悠真
さすがリンちゃん。
この写真、すごくいい感じじゃない。
さすがリンちゃん。
この写真、すごくいい感じじゃない。
椿
わあっ!
ほんとだ、すっごくよく撮れてる!
ほんとだ、すっごくよく撮れてる!
涼介
オレにも見せ…
あっ、オレの髪、ボサボサになってないかな…
佳奈
大丈夫、結構いい感じに写ってるよ。
涼介
ホ、ホント!?
佳奈
ちゃん、オレのこと、結構いいって思ってくれてる?
佳奈
ちゃん、オレのこと、結構いいって思ってくれてる?
椿
ちょっと、自分に都合のいいように受け取るの、止めたほうがいいんじゃない?
ちょっと、自分に都合のいいように受け取るの、止めたほうがいいんじゃない?
佳奈
写真、撮ってくれてありがとうございます。
すごく…
嬉しいです。
①【?】どういたしまして
②私も嬉しい~
佳奈
それで…
この後はどうしましょうか?
浅羽悠真
まだ時間はたっぷりある。
となれば、やるべき任務は一つしかない…
ここを思い切りエンジョイすることさ!
椿
わあ、ここからの眺めって本当に素敵だね!
わあ、ここからの眺めって本当に素敵だね!
佳奈
うん、海風が…
すごく気持ちいい。
涼介
そうだな!
なんか、ここにいると世界が一気に静かになったような気がする…
一日中ここにいるのもいいかもな!
浅羽悠真
はは、それはやめとこうか。
風邪引いちゃいけないしさ。
①マサマサは本当に優しいね
②【?】たまには一日くらいいんじゃない?
浅羽悠真
いま、僕のこと「マサマサ」って呼んだ?
なんてね…
マサマサはいつだって優しいのさ。
そういえば、ここも記念写真を撮るのによさそうだね。
>任せて!
浅羽悠真
じゃ、よろしく~
じゃ、よろしく~
(【?】アキラ)
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【?】
-------------------------
【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
>しゃしん
(【?】アキラ)
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【?】
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【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
佳奈
椿ちゃん、ここ見て。
へへ、チーズッ――
椿ちゃん、ここ見て。
へへ、チーズッ――
椿
ああっ、まだポーズ決めてなかったのに!
浅羽悠真
……
なるほど、あんたらは仲介業者から仕事を委託されたんだね。
なるほど、あんたらは仲介業者から仕事を委託されたんだね。
屈強ボンプ
ンナンナンナ!
(だからなんだ、まさか手下がボンプだからって差別してるのか?)
強面ボンプ
ンナナ。
俺たちは完璧に任務を遂行したんだぞ)
浅羽悠真
差別なんてしないしない。
ただちょっとびっくりしたっていうか…
ごめんね。
安心して。
あんたらがちゃんと任務を終えたなら、こっちもそれ相応の報酬を出すからさ。
涼介
浅羽さーん、一緒に記念写真撮ろう!
浅羽悠真
オッケー、今行く~
よし、じゃあそういうことで。
バイバイ、お二人さん。
バイバイ、お二人さん。
①【?】バイバイ?
②ボンプと話してるの?
②ボンプと話してるの?
【?】いいや、ただの独り言さ
行こう、あの子たちが一緒に写真撮ろうってさ。
行こう、あの子たちが一緒に写真撮ろうってさ。
(【?】アキラ)
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【?】
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【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
>しゃしん
(【?】アキラ)
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【?】
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【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
一日中はしゃぎながら歩き回ったあと、みんなはまたファストフード店の周りに集まった。
(【?】アキラ)
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【?】
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子供たちは何か話したいことがあるみたい…
話を聞いてみよう。
話を聞いてみよう。
…子供たちと話そう…
(【?】アキラ)
佳奈
椿ちゃん、お手洗い行こう。
涼介くんも一緒に。
涼介
へっ?
そ、それはちょっとまずいんじゃ…?
椿ちゃん、お手洗い行こう。
涼介くんも一緒に。
涼介
へっ?
そ、それはちょっとまずいんじゃ…?
佳奈
来なさいって言ったら来なさい!
佳奈は椿と涼介を連れて去って行った。
浅羽悠真
僕らが信用に値するか、協議ってとこだろうね。
①【?】情報を引き出すのがうまいね
②人の懐に入り込むのがうまいね
③【?】取り調べがうまいね
浅羽悠真
はは、褒めてくれてありがとう。
…少しだけど、あの子たちの中に昔の自分を見つけられたような気がするんだ。
特に、佳奈ちゃんのあの問いについては…
僕も幾度となく考えたことがある。
ただ悲しいかな…
こういうのに対する答えっていうのはえてして他人からは得られないんだなあ。
浅羽悠真
はは、褒めてくれてありがとう。
…少しだけど、あの子たちの中に昔の自分を見つけられたような気がするんだ。
特に、佳奈ちゃんのあの問いについては…
僕も幾度となく考えたことがある。
ただ悲しいかな…
こういうのに対する答えっていうのはえてして他人からは得られないんだなあ。
①【?】昔の自分と一日遊んだって思えばいいよ
②悠真は立派な大人になったね
浅羽悠真
さて、本当に口がうまいのは誰やら…
……
悠真は珍しく言葉を選んでいる様子だ。
その時、そう遠くないところから聞き覚えのある声が聞こえてきた――
その時、そう遠くないところから聞き覚えのある声が聞こえてきた――
驚いたことに、そこにいたのはセスと彼の同僚の治安官だった。
浅羽悠真
…知り合いがいるみたいだ。
行ってみよう。
行ってみよう。
(【?】アキラ)
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【?】
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偶然、治安官たちを見かけたが何やら重要な話をしているらしい。
こっそり聞いてみよう。
こっそり聞いてみよう。
…治安官たちの会話を聞こう…
(【?】アキラ)
【?】ムービー
セス
オレたちの押収した違法薬物が、過去の重大事件と関係している…
ですか?
ですか?
【?】本文
(【?】アキラ)
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【?】
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【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
【?】ムービー
浅羽悠真(少年)
今日のお茶の時間だね!
ありがとう、師匠!
ありがとう、師匠!
【?】本文
(【?】アキラ)
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【?】
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【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
【?】ムービー
浅羽悠真
……
【?】本文
(【?】アキラ)
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【?】
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【?】タイトル
…【?】…
(【?】アキラ)
アキラ
まさか悠真にそんなことがあったなんて…
じゃあ彼がよくサボったり休んだりしていたのは、本当に体調の問題だったんだね?
ただの言い訳じゃなく…
まさか悠真にそんなことがあったなんて…
じゃあ彼がよくサボったり休んだりしていたのは、本当に体調の問題だったんだね?
ただの言い訳じゃなく…
①たぶんそうだと思う
②【?】本当に意外だけど…
アキラ
根っからの怠け者だと思っていたけれど…
はあ、急に罪悪感が湧いてきたよ…
ひとまず悠真からの連絡を待とう…
>おやすみ…
(【?】アキラ)
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【?】
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>≪葬り去られるすべて≫
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